欧州の半導体・電子部品業界最大の見本市「エレクトロニカ」開催! 出展社・来場者とも前回を大きく超える盛況ぶり
商談ブースは大にぎわい 今年の目玉はAI
今年のエレクトロニカの話題は何か。来場者の多くが「AI」(人工知能)と答えた。AIを使うことで企業は競争力を増し、企業は運営費を削減、気候問題に貢献できる、などの言葉が多くの来場者から出てきた。さらに機械学習を通してシステム自体を改善するほか、より効率的なエネルギー供給が可能になるという。エネルギー分野で新しいビジネスモデルとサービスを可能にするのがAIベースのアプリケーションだ。 この10年、多くの自動車分野の来場者が注目してきたのがエレクトロニカだ。今年の同展は“全電化社会”とでもいうべきか、“All Electric Society”をスローガンに打ち出した。電動化とデジタル化が新しいモビリティーの発展をけん引しているといわんばかりだ。 自動車関連部品や半導体メーカーのブースは人だかり。なにしろドイツは欧州の自動車産業をけん引している。「それだけに自動車メーカーの注文は厳しく、品質管理も万全の体制で臨んでいる」。ある出展企業のブース担当者の言葉だ。 エレクトロニカと並行して半導体製造装置関連・材料関係の「セミコン・ヨーロッパ」が会期中に同時開催。SEMIヨーロッパの責任者ライト・アルティミム氏は「エレクトロニカとSEMIのような装置業界が共催することで、相乗効果が出てくる」と語っていた。
電波新聞社 報道本部