「ワクチンと緊急事態宣言だけでええの?」 名古屋・河村市長が記者会見
名古屋市の河村たかし市長は2日、市役所で定例記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスワクチン接種の予約枠について、市の集団接種会場や大規模接種会場の予約枠を2万4000人分ほど拡大すると発表。12歳から39歳の予約開始時期も前倒しするなどして、若者を含めたワクチン接種を加速する方針を示した。 【動画】名古屋市、ワクチン接種予約枠の拡大や前倒しで加速へ 河村市長が定例会見 一方で「ワクチンと緊急事態宣言だけでええの?」として、名古屋市では保健所による積極的疫学調査が効果を上げているとの主張を繰り返した。
感染拡大防止に「守ってちょう5か条」
市のワクチン接種クーポン券は、40歳以上の市民へ既に送付。区役所など集団接種会場の予約は年齢区分ごとに順次受け付けるほか、名古屋空港ターミナルビルなど大規模会場の予約はクーポン券が届き次第、受け付ける形にしている。 39歳以下の市民については、大規模会場であっても年齢区分ごとに受け付ける予定だったが、40歳以上と同様にクーポン券が届き次第、予約可能とした。クーポン券はこの日に発送したという。 また、予約枠の拡大について河村市長は「7月に(クーポン券の発送遅れなどで)予約が減ったのと、コンピューターシステムに入力するのを開業医に直接頼んでいたら、これが結構ややこしいので(国への報告が)若干遅れ、名古屋はワクチンが余っとると見られた。しかし、それは違うぞと県を通じて国に伝えたところ、予定通りもらえるようになった」と説明。7月時点で埋まらなかった分を、8月以降に拡大枠として供給する見込みだという。 夏の感染拡大防止に向けては、1)東京オリンピック・パラリンピックは家族と自宅で観戦 2)帰省や旅行はオンラインで 3)バーベキューは一緒に住んでいる家族だけで 4)複数人でのランチや仕事帰りの懇親会、飲食を伴うカラオケは控えて 5)テレワークや時差出勤等の推進――を「守ってちょう5か条」として掲げた。このほか、職場内クラスター発生予防のため、事業所での冷房使用時に換気を徹底するよう呼び掛けた。