【阪神】タイトル獲得・桐敷投手の活躍に「すごくいい経験になったと思う」ドラフト指名時の監督・矢野氏が評価 土曜日からCS...短期決戦では投手と捕手の“試合前の準備”が大事
10月7日(月)、MBSの番組に出演した阪神タイガースの前監督・矢野燿大さんがレギュラーシーズンを振り返り、今後のクライマックスシリーズについても解説しました。
2位でレギュラーシーズン終了 矢野さんが一番ほめたい!桐敷拓馬投手
―――阪神タイガースは、74勝63敗6分けの2位でレギュラーシーズンを終えました。まずは、矢野さんに「一番ほめてあげたい選手は誰か?」とお聞きしたところ、名前をあげられたのが桐敷拓馬投手ですね。 「そうですね。才木(浩人投手)も浮かんだんですけど、今回は桐敷にさせてもらいました」 ―――プロ3年目の桐敷拓馬投手は今季、リーグ最多の70試合に登板。初の個人タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞を受賞。防御率は1点台で、ホームランを1本も打たれませんでした。矢野さんが監督だった2021年ドラフト3位で入団しましたが、当時から光るものがありましたか? 「3位で前川(右京選手)にいくのか桐敷にいくのか、けっこう迷った記憶がありますね。球団の方、スカウトの方がすごく評価していました。(防御率が1点台は)状況も難しい場面で登板しますからすばらしい数字ですね。タイトルを取れたのは、めちゃくちゃ自信になると思います。僕も監督時代、若いピッチャーは中継ぎを最初にやった方がいいなっていうのは思ってたんですよ。というのは、先発に戻ったときに、“チームがこんなふうにして自分を勝たせてくれているのか”といったことや、難しさとか苦労を全部知るので、若いときにこれを経験してね。将来たぶん先発にいくと思うんですけど、この経験はすごくいい経験になったなと思います」
10月12日(土)からクライマックスシリーズ 短期決戦に必要なのは「先手必勝」
―――今シーズンのクライマックスシリーズファーストステージは「阪神」対「DeNA」で、先に2勝したチームがファイナルステージに進出し、巨人と対戦。阪神としてはまずDeNAに勝たなくてはいけないという戦いです。この短期決戦に必要なものはなんでしょうか? 「当たり前って言われるかもしれないですけど、“先手必勝”かなと。勢いで一気にいかれる可能性もあるシリーズなので。先に点を取るとか、勝負手も早く打っていく、投手交代や代打も早く勝負いくとか、そういうことが大事になるので、まず1点、1勝、これを先にいきたいですね」 ―――その中で、ピッチャーとキャッチャーは「シーズン中より気持ちを合わせられるかが大切」のようですね? 「もともともそうしていくんですけど、より高めていくと。試合前の準備がめちゃくちゃ大事になってくると思う。『こういうふうにいきたいよね』という会話、準備がすごく大事。キャッチャーも試合中にマウンドに行ける回数は3回あるので、この3回をうまく使いながら、『こういう意図でいくよ』『こういうふうに攻めたいよ』ということを意思疎通ができて、気持ちを合わせた中でボール投げたいんですよ。それが『相手はこうだろうな』『こっちはこうだな』って思ってるボールは、ちょっと中途半端なボールになりやすい。この準備力というのがめちゃくちゃ大事になる。投げる前がすごく大事になってくる」