「PTA、会長は男性ばかり」「退会させてもらえない」 PTA問題アンケートで寄せられた声とは
もし記念品などモノを配るなら、保護者が会員かどうかにかかわらず、すべての子どもに配る必要がありますし、もしそれができないなら、最初からモノは配らなければよいのです。欲しくない品をもらうより、自分で好きなものを買いたい人もいます。 これまで長い間、PTAは全員強制加入だったため、会員家庭のための団体だという誤解が根強いですが、本当はPTAは任意加入であり、且つその学校に通うすべての子どものための団体であることを、みんなが理解する必要があるでしょう。そもそも教職員の会員は、その学校に自分の子どもが通っていなくても、会費を払っています。また、各地の教育委員会やP連が発行した手引きや通知も、非会員家庭の子どもが不利益を受けることがないよう、配慮を求めています。 ※『さよなら、理不尽PTA! ~強制をやめる!PTA改革の手引き』(辰巳出版)から ○大塚玲子(おおつか・れいこ)/ノンフィクションライター、編集者。PTAのほか、多様な形の家族についての取材、執筆を続ける。著書は『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)など多数。
大塚玲子