中村部屋が部屋開き 元嘉風の中村親方「弟子が強くなる力士ファーストの部屋を作る」
大相撲の中村部屋が1日、東京都墨田区で部屋開きを行い、芝田山親方(元横綱大乃国)ら所属する二所ノ関一門からの日本相撲協会の3理事を含む約50人が出席した。6月1日付で独立した中村親方(元関脇嘉風)は「うれしいですね。たくさんの人に支えられて、今日という日を迎えられた」と笑顔を見せた。掲げられた真新しい看板は手彫りのもので「ここからずっと一緒に歴史を刻んでいくのに大切にしたい」と話した。 午前と午後の2部制稽古など、相撲界の慣例にとらわれない手法も導入。秋場所(8日初日、両国国技館)は独立後、東京で初めての本場所となる。中村親方は「一番はやっぱり弟子が強くなる力士ファーストの部屋を作ること。預かった弟子を全員、相撲でいい思いをさせたい。いろんなことに挑戦して、いろんなことを取り入れてやりたい。ありがたいことに、みんなついてきてくれるので、何とかこれで結果が出たら」と抱負を述べた。 部屋頭の十両友風は「めでたい日が来て、とてもうれしい」と喜び「他の部屋と違って特殊なことをやっている。やってきたことは間違ってないと思いますし、何かつながるものが出せればいい」と秋場所へ気合十分。「疲労はすごい」という2部制の稽古については「朝9時からトレーニングで、食事して、昼寝する者は昼寝して、午後3時から稽古なんですけど、(十両の)嘉陽は3時からの稽古に寝坊してくるぐらい。それぐらい体が疲れてます」と弟弟子の失態をジョーク混じりに暴露して、笑いを誘った。