Windows 11で失われたタスクバーの多段表示を復活させるModがリリース
システムカスタマイズツール「Windhawk」の新しいMod「Multirow taskbar for Windows 11」が、12月7日に公開された。Windows 11のタスクバーを多段(複数行)表示にすることができる。 【画像】単一行タスクバーの欠点を補う「タスクバー オーバーフロー メニュー」 「Windhawk」は、最近のゲームによくみられる改造プログラム(Mod)の仕組みにインスパイアされて生まれたシステムカスタマイズツール。「GitHub」でソースコードとして公開されているModのカタログから好みのものをダウンロードし、オンデマンドでコンパイルしてシステムに適用できる。事前にソースコードをチェックして内容を確かめられる透明性の高さと、ModのON/OFFで簡単にカスタマイズを有効・無効化できる手軽さが売りだ。 最近は「7+ Taskbar Tweaker」で人気だったカスタマイズの移植が積極的に行われており、タスクボタンのクリックによるウィンドウ切り替えなどが可能。Windows 11では本来サポートされていない縦置きのタスクバーやデスクトップ上部への配置も行える。 今回リリースされた「Multirow taskbar for Windows 11」は、その名の通りタスクバーを複数行にするModだ。 かつてのWindowsはタスクバーを2段、3段にできたため、タスクバーからアプリアイコンがあふれてしまうことはあまりなかった。しかし、Windows 11ではそれができない。代わりに「タスクバー オーバーフロー メニュー」という機能が導入されているが、メニューを開かないとアプリアイコンをチェックできず、一覧性に劣るという欠点がある。 「Multirow taskbar for Windows 11」は、タスクバーを複数行にすることでこの問題を解決するModで、ユーザーから多くの要望が寄せられていたという。行数はModの設定画面で指定可能。開発者によるとタスクバーを左寄せ表示にするのがおすすめだそうだ。 なお、設定が反映されない場合は、「タスク マネージャー」で「エクスプローラー」を再起動(再開)してみるとよい。 また、このModにはタスクバーの高さを変更する機能はない。そのため、単に複数段表示にするとアイコンが欠けてしまう。タスクバーの高さ(とタスクボタンの大きさ)を調整するMod「Taskbar height and icon size」が別にあるので、これを併用しよう。
窓の杜,樽井 秀人