強力ルーキー加入のSUBARUがダークホースに浮上 3年前のニューイヤー駅伝2位とは違う強さで東日本制覇に意欲【東日本実業団駅伝】
「SUBARUの合宿に参加して、選手1人ひとりが目標をしっかり持って練習していることがわかりました。練習メニューを自分で立てて結果を出すやり方で、どうやって練習していくか、過程をすごく大事にしている。早ければロサンゼルス五輪のマラソン代表になって、各国の選手たちと戦いたい。チームとしてもニューイヤー駅伝で優勝したいです」 並木は今年の箱根駅伝2区で区間7位。1時間6分台を出せば評価される区間を、1時間07分03秒で走破した。「最大目標はマラソンで日の丸を付けて戦うこと。ニューイヤー駅伝は優勝に貢献したい」と山本と同じ目標を持って入社した。入社動機としては「ニューイヤー駅伝で(前評判は高くないのに)2位になったことに衝撃を受けて、この会社に入って優勝を目指したいと強く思いました。選手ファーストで取り組んでいることにも惹かれました」と話していた。 こ の3人が入社したことが単純に戦力としてだけでなく、今のSUBARUチームにとって大きな意味があった。 ■「4、5区で抜け出す」ための区間配置は? 学生時代に大活躍した選手が実業団に入社し、足踏みすることは少なくない。だがSUBARUの新人は三浦以外の2人も順調にここまで来ている。 並木は7月に5000mの自己新で走ると、9月の全日本実業団陸上5000mで2組1位。一番速い選手が集まる組ではなかったが、得意ではなかったラストスパートで2位を大きく引き離した。ラスト1周は57秒とチームスタッフも驚くスピードで、他チームの選手たちに強さをしっかりとアピールした。 山本も10000m1組で3位。28分46秒31で自己記録には及ばなかったが「2人とも条件が良いレースなら(10000m)27分台で走ると思います」と奥谷監督。奥谷監督は東日本大会の区間編成を踏まえた上で、レースパターンを「1、2、3区で上位にいて、4、5区で抜け出す展開ができれば勝機はあります」と話す。