関電が金品受領で再び会見(全文3)お菓子か何かと思ったら、その下に金貨
便宜供与に当たらないのか
朝日新聞:朝日新聞の【ムロヤ 00:55:09】と申します。会長と社長にそれぞれお聞きしたいんですけれども、まず岩根社長にお聞きします。今回、吉田開発について言いますと、役員、社員の皆さんが吉田開発の社員が随行する形でお会いした。そのときに金品をいただいたということですけれども、そもそも元請けに通じて下請けに行く、発注する前に、概算額だとか工期だとか、そういった資料を事前に提出している。さらにその場で金品も受領している。で、受注業者が同席している。これは便宜供与には当たらないんですか。岩根社長のご見解をお願いします。 岩根:おっしゃるとおり不適切ではございますが、金品の受領というのは、このいろんな工事の話と関係のない形でも金品の受領は行われておりまして、直接のそこの関係はわれわれとしてはないというふうに判断いたしております。吉田開発と森山が一緒に来てるということにつきましても、担当者の意識としては吉田開発の話をするときには、基本的には吉田開発はおらなかったという意識をしてございまして、そこの発注の関係と金品のところについては、担当自身が切れていると思ってございますし、そのあとの発注プロセスにおきましても検証している限り、仮にこの金品の受領がなくても、吉田開発に仕事が行き、吉田開発と同じような契約をしていたというふうに判断しております。
違法行為という認識はなかったのか
朝日新聞:結果として吉田開発は多額の工事を受注しているわけですけれども、先ほど受領と言っていますけど一部の役員、社員の皆さんはスーツにしたって費消されているわけですよね。贈収賄のような構図というふうに見えるんですけれども、社長さんはそれでもやっぱりこれ、不適切、これについて違法行為ではないかという認識はなかったんでしょうか。今回の調査の過程で。 岩根:スーツにつきましては、単価が非常に高くなっておりますけども、もともとスーツ仕立券というものは、いわゆる費消するものという考え方でおりましたが、やはりこれはこれだけの金額になりますと、非常に甘いものでございまして、やはりこの費消した分も含めまして、今後ご遺族にお返ししていく必要があるというふうに思ってございます。 朝日新聞:社長についてあと1点お聞きしますけれども、吉田開発についてはこういった形で多額の工事を受注して、あるいは元請けとしても直接発注もされているわけですけれども、これまでの私の感覚で言うとほかの企業にこういった特別な契約を結ぶ前に、概算額とか工期だとか工事の規模だとか、当然企業側からすると人を集めなきゃいけないですから、あるいは重機だとか。準備が必要になるわけですよね。それで切磋琢磨して受注、請け負うっていうのが通常かと思いますが、こういった吉田開発のようなやり取りっていうのは、ほかの企業でも通常なのか、そうではなくて特殊な、森山さんの個性からこちらだけ特別扱いしているのか。いかがでしょうか。 岩根:他社からも、あるいは地元の他の有力者の方からも聞かれれば、工事の規模や時期につきましてはお答えしている例はあるというふうに認識をしておりますが、やはり吉田開発へのこの数は非常に多いというふうに認識しております。なお、吉田開発への発注額は、直接発注の場合、2018年で2億5000万円程度でございます。