ウクライナ危機新たな局面に-ロシア領に長距離弾攻撃、核の脅し招く
プーチン氏はこれまで、米国や欧州諸国がウクライナに西側製の長距離高精度兵器でロシア領内深くへの攻撃を許すなら、ロシアと直接対決することになるとして警告していた。
ただ、ロシアのラブロフ外相は戦争のエスカレートは西側に非があるとしつつ、核使用を巡る懸念を落ち着かせようとした。
20カ国・地域(G20)で同外相は「核戦争が起こらないよう、あらゆる手を尽くすことをわれわれは強く支持している」と述べ、「核兵器は何よりもまず、核戦争を防ぐための兵器だ」と続けた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日にキーウの議会で、同国が領土の権利を放棄することはないとあらためて強調し、国民の団結を呼びかけた。
「全世界がトランプ氏の奇跡を待っている。厳しくても進まなければならない」とゼレンスキー氏は述べた。ロシア・ブリャンスク州への攻撃や米国が供給したミサイルの使用に関する発言はなかった。
バルト海の海底ケーブル損傷
18日にバルト海海底でケーブル2本が損傷したことが明らかになり、事態がエスカレートしている様相を強めている。
ドイツのピストリウス国防相は破壊行為として調査していると表明、ロシアが欧州連合(EU)に対してハイブリッドかつ軍事的な脅威をもたらしていると指摘した。
「これは現地で何かが起きているという極めて明白な兆候だ。ケーブルが偶然切断されたとは誰も考えていない」と同相は19日、EU国防担当相会合を前に述べた。
フィンランド当局によると、フィンランドとドイツを結ぶ高速通信ケーブルが18日に恐らく外部の衝撃により切断された。近隣のリトアニアとスウェーデンを結ぶケーブルも損傷したという。この4カ国はいずれも北大西洋条約機構(NATO)加盟国。今のところ、ロシアの関与を示す証拠は示されていない。
原題:Russia’s War Against Ukraine Is Entering Dangerous New Phase (3)、Ukraine Carries Out First Strike With US Missiles in Russia、Kremlin: Russia Realizes Biden Will Try to Extend Conflict: RIA、German Defense Chief Sees Baltic Cable Breaches as Sabotage (1)、Russia’s War Against Ukraine Is Entering Dangerous New Phase (2)(抜粋)
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