目を吊りあげ…「自己愛性パーソナリティ障害」の「地雷」を踏んだ恐怖の瞬間
「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 Baylor医学校精神医学・行動科学メニンガー部の教授、The Methodist Hospitalの精神科の学科長を務めるスチュアート・C・ユドフスキーによると、 【漫画】トロンとした表情が…自己愛性パーソナリティ障害女の地雷を踏んだ恐怖の瞬間 ・皆に称賛される願望を持つ ・自分は完璧で全面的にパワフルだという誇大的な空想を抱く ・他人への強烈な競争心がある ・自分の偉業を誇張する ・他人の重要な業績を自分のものにする ・ミスを犯したことや失敗したことを認めようとしない という。 話題の漫画『怖いトモダチ』(岡部えつ 原作・やまもとりえ 漫画 / KADOKAWA)に登場する中井ルミン、そのものである。 漫画は、「いい人」なのか、「悪魔」なのか、証言者の立場によって評価が大きく分かれる、人気エッセイスト・中井ルミンをめぐる物語である。 主宰するオンラインサロンには、4桁を超えるメンバーが集い、テレビでは「今主婦を中心に大人気」と紹介される。 メンバーの悩みに寄り添い、ポジティブで聡明なアドバイスには熱烈な信者も多い。 だが彼女が書くブログの中身と、その周囲の人物の記憶には相違もある。 中学時代の同級生 沙世ちゃんのいじめ事件では、酪農家の娘の沙世ちゃんは同級生からの「牛の糞臭い」の一言をきっかけにからかわれ、不登校になる。ルミンのブログでは、そんな同級生たちを彼女が戒め、発案して書いた手紙によって、沙世ちゃんは学校に来られるようになったという話だった。 けれども同級生は「牛の糞臭い」は、ルミンにけしかけられて言わされたという思いが強く、しかも沙世ちゃんは学校に来ることなく、ルミンが手紙を渡しに行った翌日、自殺未遂を起こしていた。
「オレの嫁さんになってくれたら」
またある日、その同級生は沙世ちゃんの兄にばったり会うが、兄も家族もルミンに対して「いい子」「オレの嫁さんになってくれたら」などと言うのを聞き、呆然とする。 ルミンにモヤモヤした思いを持っているのは、自分だけなのか。 そんな彼女のもとに、ルミンのことを聞かせてほしいという「誰か」はやってくる。これまでもルミンの足取りを追うように、過去を丹念に調べていた「誰か」は、ルミンに剽窃の疑いをかけられてオンラインサロンを追い出された大石キラリや、沙世の兄の同級生でルミンの元夫のところにもメールを送っていた。 彼らの話とルミンの話が異なるのは、どちらが嘘をついているのか。 ルミンの周辺を嗅ぎまわっているのは、誰なのか。 さらに前話では、東京の「文芸教室」でのルミンの様子を、師匠の岡田先生が語る。 「ルミンには人の心を動かす力がある」「泥臭くて野心があって、結局はああいう奴がプロになれんのさ」。 くせのありそうな岡田先生に絶賛されるルミンは、実力があるのかと思いきや、帰り道に出会った教室の生徒の一人が、ルミンについての衝撃的な話をする。 ルミンが同じ仲間だった馬場さんという女性の作品の構想を盗んだと言うのだ。