6号車ポルシェが今季2勝目、アクシデント多発の大荒れのレースを制す【WEC第7戦富士6時間】
アクシデントとペナルティ、トヨタにとっては厳しい結果に
優勝候補の筆頭にあげられていたトヨタにとっては、BoP性能調整の影響もあったのか、厳しいレースとなった。 4番グリッドからスタートした7号車トヨタは、残り2時間の時点で首位に立つなど上位争いを繰り広げていたが、5号車ポルシェとの接触によるダメージでリタイア。最終戦のバーレーン8時間では優勝すれば38ポイントが獲得できるため(6時間レースの場合は25ポイント)、まだ逆転の可能性は残っているものの、ドライバータイトル獲得は極めて難しい状況となった。 2番グリッドからスタートした8号車も、レース序盤に順位を落としたものの中盤から着実に上げて終盤には3位に浮上したが、最後のピットアウト直後に青旗無視があったとしてドライブスルーペナルティを受けて10位でレースを終えた。 トヨタはマニュファクチャラー部門ではポルシェに10ポイント差の2番手に後退したが、こちらはまだ逆転タイトル獲得の可能性を大きく残す状況となっている。 次戦最終戦バーレーン8時間は10月31日に開幕、11月2日に決勝レースが行われる。 ■2024年WEC世界耐久選手権第7戦富士6時間 決勝 1位 6 ポルシェ 963(エストレ/ロッテラー/バンスール)213周 2位 15 BMW M Hybrid V8(バンスール/マルチェッロ/ウィットマン)+16.601s 3位 36 アルピーヌA424(ラピエール/シューマッハ/バキシビエール)+42.321s 4位 93 プジョー 9X8(イェンセン/ミュラー/ベルニュ)+45.846s 5位 12 ポルシェ 963・ハーツ・チームJOTA(スティーブンス/アイロット/ナト)+49.689s -------------- 10位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+58.879s リタイア 7 トヨタGR010ハイブリッド(デフリース/小林可夢偉/コンウエイ) ■2024年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第7戦終了時) 1位 エストレ/ロッテラー/バンスール(6号車ポルシェ)150 2位 フオコ/モリーナ/ニールセン(50号車フェラーリ)115 3位 小林可夢偉/デフリース(8号車トヨタ)113 4位 マコービック/キャンベル/クリステンセン(5号車ポルシェ) 77 5位 アイロット/スティブンス(12号車ポルシェ)70 5位 ブエミ/ハートレー/平川亮(7号車トヨタ)70 ■2024年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第7戦終了時) 1位 ポルシェ 161 2位トヨタ 151 3位 フェラーリ 134 4位 アルピーヌ 52 5位 BMW 49 ■2024年WEC世界耐久選手権ワールドカップ プライベートチーム(第7戦終了時) 1位 ハーツチームJOTA(12号車ポルシェ)165 2位 AFコルセ(83号車フェラーリ)122 2位 プロトンコンペティション(99号車ポルシェ)116 4位 ハーツチームJOTA(38号車ポルシェ) 115
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