トヨタが大逆転で4連覇!ラリージャパンは“同点”から劇的決着、地元凱旋の勝田は表彰台に一歩及ばず/WRC
【WRC】第13戦 ラリージャパン(11月24日/デイ4) WRC・世界ラリー選手権の最終戦として開催された日本大会で、トヨタが製造者部門4連覇を達成。 【映像】トヨタ劇的優勝で4連覇決定の瞬間 前戦までランキング1位のヒョンデにリードされるも、迎えた最終日はクラッシュなど波乱含み。最終SS前時点でトヨタはヒョンデと同ポイントで並ぶ異例の接戦に。最後の最後でポイントを積み上げたトヨタが逆転でタイトルを獲得した。また日本人ドライバーの勝田貴元も4位。惜しくも表彰台には届かなかったが地元で好走を見せた。 デイ4は出だしSS17で首位のオイット・タナック(ヒョンデ)が無念のクラッシュ。リタイアとなったことでデイ3までのポイントを失う。これにより2位にエルフィン・エバンス、3位にセバスチャン・オジエがつけていたトヨタが逆転でタイトルを獲得する可能性が高まった。最終SS前時点の製造者部門=マニュファクチャラーランキングは、リタイアなどがない仮定ながら、ヒョンデが553点、トヨタも553点で並ぶ展開となっていた。 迎えた「パワーステージ」の最終SS21。デイ4の順位でポイントがつく「スーパーサンデー」に加え、SS21でも5位以上にはパワーステージポイントがつく状況のなか、トヨタ勢は手堅い走行でエバンスが総合優勝、オジエも2位でフィニッシュ。トヨタは2021年から3連覇を続けていたが、最終日に大逆転でタイトルを掴み取った。 また、日本人で唯一トップクラスのWRC1に参戦する勝田(トヨタ)も、今大会は好走を続けて総合4位でフィニッシュ。惜しくも今季2度目の表彰台には一歩及ばなかったが、今大会はSS8、SS9で連続してトップタイムを記録するなど印象的な走りを地元で披露した。 トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)は「(第10戦)ギリシャの時点でもうダメかなと思っていたが、とにかく諦めないで…最後の最後まで戦い抜くんだという気持ちだった」とコメント。最後は日本語で「アリガトウゴザイマス」と喜びを噛み締めながらインタビューを締めた。 (ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)