問われる巨人の見識と姿勢…なぜ新型コロナ抗体検査陽性の坂本、大城をPCR検査前に2日の西武戦に出場させたのか?
NPBは、今回の問題が6月19日に決定した開幕に「影響はない」との見解を示した。 4月上旬の段階では専門家チームから、「開幕後にチーム感染者が出ることはあり得る。もし起きたときにどう対応すべきかを今から考えておくべきだ。たとえば、レギュラーが2人ほど感染した。ベンチ内なので、他選手への濃厚接触の可能性がある。1軍の仮に半分に陽性者が出た場合、どれくらいチーム全体を休ませるのか。相手チームとの関連もあり、日程調整をどうするのか。2軍でカバーするのかなどいろんなケースが考えられる。たとえば、巨人―阪神の3連戦で、どちらかのチームがそうなって試合ができなくなったときの対応についても考えておく必要がある」との指摘を受けていた。 その後、「感染者を隔離した上で、チームの練習、活動は継続する」との方針が固められているが、練習試合の段階で、その恐れていた問題が起きたのだから、そのガイドラインの是非も再検討課題。「東京アラート」が発令されるなど、この先、感染がゼロリスクにはならない以上、プロ野球界は万全の備えを用意して開幕を迎える必要がある。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)