日本人初の最多勝を決定的にしたダルビッシュの7回無失点今季最終登板はサイヤング賞争いへのアピールとなったのか?
また「ダルビッシュのサイヤング賞レースが話題になるということは、別の見方をすれば、打線は苦戦してきたが、プレーオフのローテーションには10月を長く戦えるチャンスをもたらすだけの力量のある先発が揃っているということだ」と、ポストシーズンでのダルビッシュの存在を称え、ファングラフスのデータで、WAR(勝利貢献度の指標)がリーグ1位となり、投球イニング76回が、同僚のカイル・ヘンドリックスの81回1/3に次いで2位に浮上。そして9イニングでの平均脱三振数は11.1で、12度の先発で14四球しか出していないという圧倒的な成績も紹介した。 ダルビッシュは勝ち星で5勝のバウアーを上回り、投球イニング数でも73回のバウアーより上にいる。だが、防御率、奪三振数では、バウアーが2冠。そして、近年、サイヤング賞を選ぶ重要な指標のひとつとされるWHIP(1イニングあたりに許した走者数を示す指標)も0.79で1位がバウアーでダルビッシュは0.96で5位と遅れを取っている。 米メディアの見解の大半が、ダルビッシュは最多勝タイトルをほぼ手中に収め、最後に好印象を与えたもののバウアーには勝てないのではないか、というもの。サイヤング賞は、協会の記者による投票によって決定する。