日本人初の最多勝を決定的にしたダルビッシュの7回無失点今季最終登板はサイヤング賞争いへのアピールとなったのか?
シカゴサンタイムズ紙は、「ダルビッシュが、ホワイトソックスを相手に無失点で輝かしいレギュラーシーズンを締めくくる」との見出しを取って称賛。「2020年は、ダルビッシュがカブスで過ごした過去最高のシーズンとなっただけでなく、彼のキャリアでも最高のものとなりそうだ。今年のサイヤング賞争いでは、バウアーが勝利し、この右腕(のダルビッシュ)は2位に終わる可能性があるかもしれないが、そのことで彼の輝かしいシーズンが片付けられるべきではない」という表現でサイヤング賞の展望を伝えた。 ロス監督は、投票権を持たないが、もしあなたが投票できるなら誰に?と質問をされ、大きな笑顔を見せて、「(票は)私の選手に入れるだろう。一体何を言っているんだ?できる投票であればすべて私の選手に入れるだろう」と語ったことを紹介した。 CBSスポーツは、「カブスのダルビッシュが楽に8勝目」との見出しで、ダルビッシュがホワイトソックス戦で8勝目をつかんだことを伝え、サイヤング賞については、「レギュラーシーズンの最後の先発でサイヤング賞の投票者たちに好印象を残し、10-0の圧勝で多くの援護点をもらった」とした。 「短縮されたシーズンだったが、ダルビッシュは2018年にシカゴに来て以来、最高の状態だったようだ」と絶賛。同紙はダルビッシュか、カイル・ヘンドリックスのどちらかが、30日(日本時間10月1日)から始まる地区代表決定シリーズの初戦に投げると予想。もし第3戦にもつれこめば、ジョン・レスターが先発するだろうと報じた。 NBCスポーツのシカゴ局は、「レギュラーシーズンの最後の先発となったダルビッシュはサイヤング賞の投票者へ最後に良い印象を与え、ホワイトソックスの攻撃を7イニング(無失点に)抑えた」と伝えた。 記事は、「新型コロナによるシャットダウンから再開した後にダルビッシュの紅白戦以外での最初の登板は7月20日のギャランティード・レート・フィールドで行われたホワイトソックス戦だった。初回に5点を許し2アウトを取っただけの結果に終わっていたが、この日は、まったく異なる結果だった。3回に先頭のエンゲルに二塁打を打たれた後、打者17人のうち15人を打ち取った」と投球内容を説明。 サイヤング賞については、「この登板がダルビッシュをサイヤング賞へ向けて跳躍させるのに十分かどうかは分からない。少なくとも彼は19イニングで9失点(防御率4.26)を許した(直近の)3試合の先発の後で調子よく終えたが」との見解。同メディアは地区代表決定戦シリーズの初戦に中4日で先発できるという見込みを伝えた。