9年前の男子中学生ひき逃げ事件 最高裁で弁論へ 2審の無罪判決が見直される可能性【長野・佐久市】
9年前、佐久市で男子中学生が車にはねられて死亡したひき逃げ事件で、最高裁は12月に弁論を開くことを決めました。2審の無罪判決が見直される可能性があります。 2015年8月、佐久市の路上で当時中学3年生だった男子生徒(当時15歳)が車にはねられ死亡しました。 この事故で車を運転していた被告(51)は、はねた後に飲酒を隠そうとコンビニ店に口臭防止剤を買いに行ったとして、ひき逃げの罪に問われています。 裁判の主な争点は被告が事故の後、コンビニに立ち寄ったことが救護義務違反に当たるかどうかで、1審の長野地裁では懲役6カ月の実刑判決を言い渡していました。 一方、2審の東京高裁は「コンビニに立ち寄った時間は1分余りだった」「被害者を探し、発見後は実際に救護措置を講じている」などとして、1審判決を破棄して無罪を言い渡しました。 検察側は判決を不服として上告していて、最高裁は29日付けで検察側と弁護側の双方から意見を聴くための弁論を12月13日に開くことを決めました。 無罪を言い渡した東京高裁の判決が見直される可能性があります。