なぜ森保Jはメキシコに0-2で敗れたのか…「メキシコは日本がお手本にすべきチーム」
全員がヨーロッパ組となった10月のオランダ遠征、今回のオーストリア遠征に招集された選手たちは、これから本格化していくヨーロッパの戦いで、2年後のカタールワールドカップを見すえながらレベルを上げていく。帰国後の検疫体制の問題で招集が見送られている国内組も、今後に訪れるチャンスを虎視眈々と待ち望んでいる。しかし、こう語る森保監督には経験を積み重ねる舞台がない。 「いまやっていることをより長い時間、相手の強度が高いなかでもやっていけるように個のレベルを上げていきながら、チームのレベルを上げていけるようにしていきたい」 次に選手たちが招集されるのは来年3月となる。残り4試合が再開される予定のカタールワールドカップ・アジア2次予選は問題ないが、采配で流れを変えられなかった森保監督のもとで、強豪国が集うその後のアジア最終予選を勝ち抜き、吉田をはじめとする選手たちが見すえるカタールの舞台にたどり着けるのか。大きな不安を残しながら、日本代表が2020年の活動を終えた。 (文責・藤江直人/スポーツライター)