高校生時代の容姿へのコンプレックスから解放された理由。10年以上ジュエリーデザイナーの仕事を続けて見つけた「自分なりのキレイ」
さまざまな美容広告やSNSの普及によって「自分の容姿に自信がない」「おしゃれな人のマネをしても、なぜかしっくりこない」といった悩みを抱える人が増えています。そのようななか、ジュエリーデザイナーのMIZUKIさんは「『自分なりのキレイ』を体現している人は『美学』と『センス』を持っている」と語っています。そこで今回は、MIZUKIさんの著書『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』から、一部を抜粋してご紹介します。 【書影】SNSで話題のジュエリーデザイナーが教える、最短で自分史上最高の自分になる方法。MIZUKI『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』 * * * * * * * ◆自分も、容姿に自信がない人だった 私はAPARTRY(アパートリー)というジュエリーブランドを運営するデザイナーのMIZUKIと申します。 普段はWEBやプロダクト、紙媒体などのデザインを本業にしており、会社員としても10年以上ジュエリーやインテリア、コスメなどあらゆる業界のデザインに携わってきました。 その傍ら、SNS上で美容や美しいもの、考え方について発信をしているのですが、そんな私がこの『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』を書くことにした理由は、SNSを通じて多くの人が「自分の容姿に自信がない」と悩んでいることを知り、力になりたいと思ったからです。 何を隠そう、私も「容姿に自信がない人」でした。 小学生の頃から、四方八方に伸びゆく無重力スタイルの癖毛で、ツヤツヤストレートヘアの人に存在する“天使の輪”とは無縁。5回ブリーチした後に黒染めでもしたかのように、傷んで見えるちぢれ毛でした。 顔にはギョッとするほどのそばかすが広がり、吊り上がった目は奥二重で小さく、歯並びはガチャガチャ……! 山と田んぼに囲まれたド田舎で生まれ育ち、ファッションセンスは皆無です。
◆デザイナーの仕事を通して気がついたこと そんな私は幼い頃から容姿に対するコンプレックスも強く、当時は人と話しているだけで自分の容姿が気になり、自信が無くなっていき、自分の存在が干し梅のようにしわしわと小さくなっていく感覚がありました。 完璧主義な性格も相まって、自分の欠点にばかり目がいき、今思えば醜形恐怖症(他人から客観的に見てそれほどの欠点ではないのに、本人が「自分は醜い」「人より劣っている」などという観念にとらわれて苦しむこころの病気)だったのかもしれません。 その反面、キラキラしたものや美しい人への憧れは強くなる一方で、高校を卒業する頃には美術(芸術)大学への進学を決意しました。今では10年以上デザイナーとして「美しいものを作ること」を仕事にしています。 デザイナーは感性を生かしてお金に変える仕事ですから、働く中で職場の同僚などを含め、周りには美的感覚に秀れ、センスが良い人が集まっていました。 そこで、“自分なりのキレイを体現している素敵な人”にたくさん対面してきたのです。 その人たちは、自分に似合うものを知っていて、それでいてやりすぎないバランス感覚を持っています。 相手からどう見えるのか俯瞰できる視点も持っているので、TPOに合わせた素敵な装いをいつもできているし、流行は程よくキャッチしつつも、何年後かに写真を見ても古臭く感じないようなタイムレスな装いをしており、そのすべてがその人なりの美しさを体現していました。 皆堂々としており、一括りにカテゴライズできない、あらゆるタイプの「魅力ある人」たちです。 それまでの人生では「可愛い(キレイ)とはこういうものだ! そうじゃないから自分は違う!」と決めつけ、勝手に自信をなくしていた私でしたが、そこで初めて自分の美的感覚がいかに狭かったのかに気がつきました。
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