【独自】「看護師になりたくて入っただけなのに」教員からの"罰"を回避するため『生徒同士で互いを監視』異様な学校生活を生徒らが証言 保護者も怒り「どんな学校なんって」【看護専門学校でパワハラ疑惑】
兵庫県相生市の看護専門学校で、複数の生徒らが教員からの“パワハラ”を訴えている。長時間の激しい叱責や「けじめ」と称した罰を受けたという。さらに、一人ではなく複数の教員が行っていたとみられることもわかった。その実態を独自取材した。 【写真を見る】コロナ禍に行われた宿泊研修での出し物の様子…伝統行事だからと『マスクなし・密集状態』で強行
「お前らどういう責任とるんや」厳しく叱責する教員 卒業生「先生とは思えなかった」
「お前らどういう責任とるんや?取れるんか?責任。いくらパワハラですよと言われようが変わりません私」 パワハラになっても構わないと言いながら教室で生徒たちを厳しく叱責する男性の声。兵庫県相生市にある市立の看護専門学校に勤める男性教員のものとされる音声だ。 学校の卒業生Aさん。男性教員から暴言を受けてきたという一人だ。 (卒業生Aさん)「人のことを人格否定したりとか、すごくばかにしてきたりとか。先生とは思えなかったです」 Aさんによると、男性教員は生徒が忘れ物や遅刻をしたり実習でミスをしたりすると長時間説教を行うほか、クラス全員の前に立たせて謝罪をさせる行為を日常的に繰り返していたという。 (Aさん)「2時間くらい職員室で立ちっぱなしで怒られ続けることってよくありました。淡々と本当に怖い表情で話をずっと一方的にされるので、すごく怖かった」
“けじめ”と称し罰を強要 生徒らはミスしないように互いを監視
さらに、この男性教員はミスをした生徒だけにとどまらず、クラス全体に「あること」を強要していたという。それは… (男性教員の音声)「区切りや。けじめとしてやれ」 (Aさん)「クラス全員で連帯責任を取らされる。けじめっていうのが掃除をするだとか、学校の雑用というかクラスの雑用が多かったように感じます」 生徒一人がミスをすればクラス全員に「けじめ」と称して”罰”を課していたというのだ。さらに、こうした行為を行っていたのは男性教員だけではないという。 在校生のBさん。複数の教員が生徒への激しい叱責に加え、「けじめ」を強要していたと話す。 (在校生Bさん)「心がむしばまれていく状態で、『死にたい』って相談してくる友人がいたり、毎日誰かが泣いていたり」 Bさんたちは「けじめ」を回避しようとお互いにミスをしないか監視し合うような生活が続いていたという。 (Bさん)「当時はそれ(監視)をすることが本当に正しいと思って必死になっていました。それがつらかったです。ただ看護師になりたくて入っただけなのに、そのことで人生が変わってしまったなと感じたこともありました」 Bさんはこうした生活から不安神経症などと診断され、心療内科に通いながら通学している。