池江璃花子 闘病生活から1年経って感じていたこと「チームメイトから『退院1周年おめでとう』というメッセージが。本当にここまでよく戻ってきた」
◆退院1周年 11月下旬から、新潟県長岡で6日間の強化合宿がありました。強度は変えずに距離を泳ぐ練習です。 退院後初めて、一度だけ長水路で5000mにチャレンジしました。次の日、筋肉痛になりました。 12月5日0時0分に、チームメイトから「退院1周年おめでとう」というメッセージが次から次へと届きました。 私が数日前コーチに「もうすぐ1年なんですよ」と言っていたのを聞いていたのかもしれません。嬉しかった。ありがとう! 1年前には想像できない自分が今います。退院してからも2体重が減りました。食べてもすべて戻してしまうし、「生きていくのに食べる行為は必要なのか」と思うほどでした。 去年の12月下旬に陸上で体を動かし始めた時もまだ体調は安定していなかったんです。本当にここまでよく戻ってきた。自分を褒めたいです。
◆定期健診で先生からは「特になし」 12月7日に、定期検診で病院に行きました。いつも体調が良すぎて私から報告することはありません。先生からも「特になし」とのことでした。 次の試合が1月10日の東京都新春競技会に決まりました。短水路(25m)の100m自由形に出場します。インカレの後、そのための練習はしてきていますが、緊張します。でも不安はありません。 冬は強化期間。12月19日から合宿がありました。自分の限界を突破する練習をしています。追い込んで、疲れたら少し休んでまた追い込む。自分を甘やかしてばかりでは成長しません。 来年の目標は、50m自由形のランキングで1番になること。1位奪還する! ※本稿は、『もう一度、泳ぐ。』(文藝春秋)の一部を再編集したものです
池江璃花子