体の硬さが血管の硬さ…ストレッチと筋トレで心臓力アップ!【40代・50代、心不全パンデミックに要注意!⑤】
【3】 続いてゆっくりと座る。このときも手で体を支えずに、脚の力だけでゆっくりと座るようにする。
【1】~【3】を、最初は5~10回を1セットにして、1日3~5セット行う。一気に行わなくても、1セットずつ朝昼晩になどに分けて、好きなときに行うのでOK。徐々に回数を増やしていこう。
とにかく簡単なことから始めて、何より続けることが大切だ。 「心不全や脳卒中、がんと診断されている人も、運動を始めることで入院や死亡リスクが大きく低下します。運動を始めるのに遅すぎることはありません。医師と相談しながら、自分の体の状態に合わせ、無理のないところから始めてください。 今回紹介したストレッチや有酸素運動、デスクスクワットは、始めやすく続けやすい運動です。これを機に、ぜひ日々の生活の一部として取り入れてみてください」 健康な体と心を維持するために、今日から始めてみよう。
【教えてくれたのは】 大島一太さん 医師・医学博士。大島医院院長。東京医科大学循環器内科学分野・同大学八王子医療センター循環器内科兼任講師、日本看護協会看護研修学校非常勤講師、日本循環器学会心不全療養指導士実務部委員、日本心臓病学会特別正会員・心臓病上級臨床医など併任。生活習慣病から重症心臓病まで、地域密着型の開業医と大学病院の専門外来を兼務し、予防医学から専門性の高い心臓病治療までを広く実践しているスペシャリスト。『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』(かんき出版)など著書多数。 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子