「周りの言葉を無視してしまったことも」大けが乗り越え成長 いなくなって感じた柳田悠岐の存在感【ソフトバンク栗原陵矢/独占手記】
大けが乗り越えチームけん引
4年ぶりのリーグ優勝を果たしたソフトバンクの栗原陵矢内野手(28)が独占手記を寄せた。 ■栗原陵矢の美人モデル妻が〝ユニ&革手〟でガチ応援ショット投稿【写真】 2022年に左膝の大けが、23年も右手首骨折と2年続けて離脱を経験。大けがを乗り越え、今季は三塁のレギュラーとして打線を引っ張った。 柳田の離脱後は3番に座り、リーグ3位の79打点をマークするなど復活を遂げる1年を送った。 打率0割台も経験した前半戦の苦しみや、チームを引っ張る存在になる決意をした出来事など、本音を明かした。
不安で毎朝起きるのすら怖かった
今年は特にしんどかった1年だった。前半は打てなくて、いろんなことを言われた。そういう意味ではリーグ優勝をできてよかった。 やっぱり2年前の膝のけがはつらかった。痛みや動かないかもしれない不安から毎日朝起きるのすら怖かった。 リハビリが始まっても何もしたくなくて周りの人の言葉を無視してしまったこともあった。去年の骨折も含め、2年間のけがはでかくて、危機感をかなり持って春季キャンプに入った。 ただ、オープン戦も結果が出ずに久しぶりに焦っていた。フォームも考えも定まらない不安のまま、開幕してしまった。ここまでアウトに対して考えたり、打撃フォームをいじったりしたのは初めてだった。
荷物整理するギータさんに伝えた
6月にギータさん(柳田)が離脱して3番に座ったけど、周りが過剰に言ってるぐらいでプレッシャーや意識は全然なかった。 変える方法も知らないし、3番で特別できることもない。3番に初めて座った日も、近藤さんが「俺、3番入るかな?」と話をしていて、僕も「じゃないですかね」みたいな。スタメンの書かれたボードを見て「俺かー」くらいの感じだった。 荷物を整理するギータさんには「僕と(周東)佑京さんで頑張ります」と伝えた。 だけど、いつものロッカーにギータさんがいて、3番にいてこそ本来のホークス。存在感の大きさを感じた。 でも、次はしっかりと(自分が)ホークスを背負って引っ張っていきたい気持ちはずっと持っていた。その役割は別に自分で望まないけど、試合に出させてもらっているしやらないといけない。このタイミングで「そうなってきたかな」とは思った。