大谷翔平「モンスター級」24号&「快速」バントヒット…130年ぶりのメジャー記録紹介から飛距離論争まで全米が狂騒
また3回無死二塁からセーフティバントを決めたシーンを「3回はより先頭打者らしく見え、二塁打を放ったデビッド・フレッチャーを三塁へ進めようと、左腕のジョシュ・フレミングから0-1の後のシンカーを一塁線に完璧なバントを転がしてレイズを驚かせた」と取り上げた。大谷の一塁までの走塁は、「エリートとして考えられる秒速30フィート(約9.14メートル)まであとわずかとなる、秒速29.7フィート(約9.05メートル)のスプリント速度に達した」そうである。小技を極められたフレミングは大谷について、「もの凄いアスリートであることは明らかだ。彼がバントしたときは、とても驚いた。まったく考えていなかった。優れたバントで、彼には、よいことだった。だが、私は彼を次の打席で三振に打ち取ったから、それで構わない」とコメントしている。 地元紙のロサンゼルスタイムズ紙も敗戦を伝える試合レポートの話題のひとつとして「大谷の先頭打者本塁打」を取り上げた。 「新たなキャリア初の記録を作るのに大谷は3球を要したのみだった。(本来1番打者の)アップトンが右腰の張りで、この日、負傷者リスト入りしたため、大谷が1番で起用されてキャリア初となる先頭打者本塁打、そして本塁打争いでトップを走るブラディミール・ゲレロJr.に1本差とする24号を試合開始とともにライト深くにかっ飛ばした」 記事は、大谷の特大本塁打について触れつつ、「少なくとも来週までアップトンを欠く中で、マドン監督は新たなリードオフマンを見つけなければならない。大谷が1番を打つのは今季2度目。マドン監督が大谷を1番で起用した理由のひとつは、レイズがオープナーを使ったため、左打者の大谷とジャレッド・ウォルシュをできるだけ早く打席に立たせたいという狙いがあった。この起用は、この先も続けられるかもしれない」と考察。 「(大谷1番が)とても気に入った」とのマドン監督の談話を紹介した。また大谷が3回にバント安打を成功させ、打率.269、OPS(出塁率と長打率を合わせた指標)が.996になったことを伝えた。 一方、敵地のタンパベイタイムズ紙も、レイズの勝利を伝える中で、大谷の本塁打について、「エンゼルスの投手で強打者の大谷はレイズのオープナーだったキドリッジの3球目をライト深くに運び、D-ring Catwalkの通路に当たる453フィート(約138メートル)の本塁打となった」と紹介。 「打球速度は116.1マイル(約186.8キロ)だった本塁打は、大谷のキャリア最多となる24号で、この9試合で6本目の本塁打だった。大谷は(2選手が記録した)1891年以来の同一シーズンに、投手として勝利を挙げ、先頭打者本塁打も放った選手となった」と、この先頭打者アーチが、130年ぶりの偉業であったことを紹介した。大谷は26日(日本時間27日)のレイズ戦でも「1番・DH」でスタメン出場。第1打席はセカンドゴロ。3回無死一、三塁で巡ってきた第2打席は、大きく弾んだ打球が一塁手の頭上を越えるというタイムリー二塁打を放った。 また大谷と本塁打争いをしているゲレーロはオリオールズ戦で2本差にする26号を放っている。