大谷翔平「モンスター級」24号&「快速」バントヒット…130年ぶりのメジャー記録紹介から飛距離論争まで全米が狂騒
エンゼルスの大谷翔平(26)は25日(日本時間26日)、敵地のトロピカーナフィールドで行われたレイズ戦に「1番・DH」でスタメン出場し、初回に先頭打者としてライトスタンドにある巨大な広告などの電光掲示板を超える特大の24号を放った。レイズがオープナーとして先発起用した右腕、アンドリュー・キトリッジがカウント1-1から真ん中に投じた90マイル(約145キロ)のほとんど変化のなかったチェンジアップの失投を見逃さすジャストミートした。試合はエンゼルスが3ー4で惜敗したが大谷は、3回の第2打席では、一転、絶妙なセーフティーバントを成功させて大技&小技で4打数2安打だったが、記録づくめの一発に地元、敵地も含めて全米メディアも黙っていなかった。 「大谷が敗戦の中でキャットウォークへのモンスター級の一打を叩き込む」 刺激的な見出しを取って、138メートルと発表された飛距離を巡っての“論争”を掲載したのが、MLB公式サイトだ。 同メディアは、「二刀流の天才、大谷はすべての試合で何か新しいことをやっている。レイズ戦は3-4で敗戦したが、キャリア初の先頭打者本塁打を放った。2015年にスタットキャスト(データ分析機)が導入されて以来、あらゆる先頭打者の中で最も強烈な一打だった。そして、それに加えて、彼は3回の次の打席ではスピードを披露して、今年4度目となるバント安打で出塁した」と伝えた。 24号を「トロピカーナフィールドの(電光掲示板の後方上にある周回通路の)D-ring Catwalkに当たる音が響き、この球場の24年の歴史でキャットウォークに当たったわずか39本目の一打となった」と紹介。推定飛距離453フィート(約138メートル)、打球初速116.1マイル(約186.8キロ)だったことを伝えた上で、レイズの監督を2006年から2014年まで務め、このスタジアムを知り尽くすジョー・マドン監督の反論を掲載した。 「あれは間違っている。スコアボードの上のキャットウォークの一番上に当たった。申し訳ないが、453フィート(約138メートル)のはずがない。ここには、何度もいたが、試合や打撃練習であんな一打は見たことがない」 記事は「いずれにしても、この一打は2020年10月15日にアストロズにいたジョージ・スプリンガーの先頭打者本塁打での記録となる115.8マイル(約186.3キロ)を超えた。大谷にとって、116マイル(約186.6キロ)か、それ以上での本塁打は今年2本目で、メジャーではネルソン・クルーズ、ジャンカルロ・スタントン、マイク・ズニーノに並んで最も多い」と記録的な快速アーチだったことを伝えた。 レイズのケビン・キャッシュ監督は、試合前に大谷にプレーをさせないようにマドン監督に冗談を交えて伝えていたという。そのキャッシュ監督は「彼を責められない。自分でも彼をラインアップから外すことはしないだろう」とコメントした。