「誰よりも輝いてるスターが巻くもの」スターダムの妖精・なつぽいが明かす“白いベルトの価値”「隣にたむちゃんがいてサオリがいて…」《特別グラビア》
「私に巻かれるためにできたベルト」
なつぽいは新人時代、Sareeeが所属していたディアナへの出稽古で力をつけた。同い年(同学年)でもあり親友と呼べる仲に。3月大会のスターダム初参戦は、そんな背景もあって大きな話題になった。 Sareeeはなつぽいを下すと、スターダム進出への足掛かりとする。4月には岩谷麻優のIWGP女子王座に挑戦。敗れたが今年の女子年間ベストバウト級の名勝負になった。 その後、Sareeeはスターダム離脱者たちが旗揚げしたマリーゴールドに参戦。7月に初代ワールド王者となる。7月30日には、Sareeeの自主興行でなつぽいとタッグを組んだ。前日、なつぽいはスターダム札幌大会で安納サオリに勝ち白いベルト初戴冠。結果、マリーゴールドとスターダムのチャンピオンタッグが実現する。 「この時もいろいろあったんですよ。そりゃそうですよね。でも最終的にはうまくいきました。マリーゴールドのベルトは新しいから、岡田さんは“2人が並んだ時にウチのベルトが古ぼけて見えないといいなぁ”なんて言ってましたね(笑)」 年季の入ったベルトは、宝城カイリが何度も挑戦してきたベルトでもある。カイリの姿を見て、白いベルトがなつぽいのキャリア最大の目標になった。 初めて「自分のもの」になった白いベルトは「今まで巻いたベルトの中でも一番しっくりきました」。試合に勝ってベルトを巻いたのだが、もしかすると「私に巻かれるためにできたベルトなんじゃないかって。自分の子供みたいな感覚で。ベビちゃんです(笑)」。
なつぽいが考える“白いベルトの価値”
ベルトからはラインストーンがほとんど剥がれ落ちていたから、自分で新たに付け直した。自分が持つ白いベルトは、キラキラと輝いていてほしかった。 「私にとって白いベルトは“スターのベルト”なんです。赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)は、私が目指してた女優でいうと演技派で評価されている人たち。白いベルトはスター性を持った人たちが巻くものだと思ってます」 かつて中野たむは、白いベルトを“呪いのベルト”だと語った。赤いベルトは実力トップの証。白いベルトをめぐる闘いでは実力以上に感情がものを言うと。ドロドロした感情も含めてすべてぶつけ合ってこそだというわけだ。 「私もたむちゃんに挑戦した時は会見で乱闘したし、試合でもメチャクチャに殴り合いました。でも呪いのベルトっていう表現には違和感がありましたね。私の“スターのベルト”をくすませないで! って。闘いなんだから感情がこもるのはどのベルトも一緒ですしね」 白いベルトのチャンピオンはみんなの憧れでありたい。そうなつぽいは言う。ベルトを巻いてみて、あらためて「まだまだこんなもんじゃない」とも感じた。 「サオリはライバルの中でも特殊な存在ですね。ライバルであり、一番信頼してる仲間でもあるので。不思議なんですけど、たむちゃんとは同じユニット(コズミック・エンジェルズ)になってからシングルマッチがやりにくくなったんです。前は金網デスマッチしてたのに(苦笑)。やっぱり仲間っていう意識のほうが強くなったんですかね。 でもサオリは違う。いつやっても遠慮なく叩き潰し合えるんですよ(笑)。そういう関係だから、札幌のタイトルマッチも少し消化不良だったかなって。お互い“ウチらこんなもんじゃないよね”という気持ちがあります」
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