4年半ぶりの日中韓首脳会談では『未来志向』の経済協力で合意:米大統領選挙後の国際情勢を睨む面も
米大統領選挙後の国際情勢を占う上で重要
このように、連携が容易な経済分野を首脳会談の主な議題とすることで、3か国は「未来志向」の協力強化を対外的に打ち出すことに、一定程度成功したと言えるだろう。その実質的な意味合いは必ずしも大きくないとしても、11月の米国大統領選挙後の国際情勢を占う上では、重要な意味を持つ会談となったのではないか。 (参考資料) 「日中韓サミットへ連携=日韓外相が電話会談」、2024年5月22日、時事通信ニュース 「日中韓、相互投資を拡大 首脳会談、経済界に呼びかけへ 「未来志向」の協力確認」、2024年5月21日、日本経済新聞 「日中韓、自由貿易の重要性を議論 4年半ぶりの首脳会談」、2024年5月19日、日本経済新聞電子版 「中韓外相、日中韓サミットを詰め 北朝鮮・経済も協議」、2024年5月13日、日本経済新聞電子版 木内登英(野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト) --- この記事は、NRIウェブサイトの【木内登英のGlobal Economy & Policy Insight】(https://www.nri.com/jp/knowledge/blog)に掲載されたものです。
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