「今までの節約の鉄則が通用しない」お金のプロが指南する円安・物価高の節約テク8条
海外通販はぜいたく品と心得て
円安ドル高の為替市場では輸入品の値上がりは避けられない。アメリカとの物価価格の開き、輸入コストの影響が直撃している。 「以前はアメリカに拠点がある『iHerb』という海外通販サイトが手頃で質もよく、保湿クリームなどを購入していました。しかし、円安で値段が倍以上になり、利用を断念。革製品も大きく値上がりしたので今は購入は控えています」(丸山さん)
貯蓄を分散させておく
円安ドル高という状況だと、ドル建ての「外貨預金」をすすめる声が多い。しかし円の預金の大半をドルに替えるのはNGとのこと。 「円安のときに日本円の預貯金だけでは不安になるかもしれませんが、外貨を買うには割高なタイミングであるともいえます。資産運用の基本は“分散投資”。今調子がよさそうな国や商品だけに集中するのではなく、分散させる持ち方がおすすめです」(風呂内さん)
海外旅行をするならポイントは貯めておく!
円安時はクレジットカードやポイントカードの使用で貯まったポイントを海外旅行で活用する技も。 「海外旅行も非常に割高感のある昨今。ハワイにあるPontaカードの提携店なら1ドル=100Pontaポイントで買い物や食事ができるんです。物価高の中、円安前とレートがかわっていないので、お得感がありますよね。そのほか、私は海外にもあるマリオット系列ホテルで使える『マリオットボンヴォイ』というポイントを日本で貯めて、ポイントの利用価値が高くなる海外旅行時に使用しています」(風呂内さん)
Netflixなどサブスクが値上げ解約も一考
「固定費の見直しは定期的に行っており、サブスクはわが家の支出の中で『なくなっても気づかないどうでもいい出費』だったのでほぼすべて解約しました。物価や円相場が不安定なときこそ固定費見直しのチャンスです」(ぽこりんママさん) サブスクは海外資本のサービスが多く、よく見ると月々の支払いが値上げされているケースも! フル活用できていないなら、この機会に解約しよう!
今こそ早寝早起きスタイルに
エネルギー資源を海外輸入に頼っている日本の電気・ガスは円安の影響を大きく受ける。 「わが家では、光熱費を節約するために“早寝早起き生活”を基本ルールにしています。子どもたちには『お店の商品が値上がりしてるし、電気やガスも高くなっているので早く寝よう』と説明。日頃から節電の意識を高めています」(ぽこりんママさん) ぽこりんママさん 家計改善コンサルタント・アドバイザーであり、2児を育てるシングルマザー。オフィシャルブログ「節約彩りLIFE*」やYouTube「ぽこりんママ」にて楽しくできる節約術や時短術を発信。 丸山晴美さん ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。節約や貯蓄、資産運用などお金にまつわる著書多数。『知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本』(宝島社)などマネー関連本の監修も務める。 風呂内亜矢さん ファイナンシャルプランナー。独身時代にマンションを衝動買いしてから、お金の勉強と貯蓄・運用を開始。現在はテレビや雑誌、YouTube「FUROUCHI vlog」などで情報を発信中。 取材・文/大貫未来(清談社)