おかもとまり「死ぬことでしか理解してもらえない」 思い詰めた過去を乗り越えられた理由 #今つらいあなたへ
精神科医からのアドバイス
死にたいと思うほどつらいときには、どうすればいいのか。自殺問題に詳しい精神科医の松本俊彦先生にお話を聞きました。 松本俊彦先生: おかもとさんは、良き妻、良き嫁、良き母になろうと頑張り過ぎたと思うんですね。本当はそこまで頑張らなくてもよかったのかもしれないですね。皆さん、頑張り過ぎるのやめて、できる限り早く弱音を吐きましょう。 死にたいと思ったら、身近な人に言ってもいいと思いますし、各都道府県に少なくとも1カ所は設置されている精神保健福祉センターに電話をかけて、「今死にたいと思った」と伝えてみてほしいです。死にたいと思うときは、憤りをもっていることが多く、それをどう解消したらいいか分からないことが多いので、例えばSNSになぜ死にたいと思ったのか頭の中を整理しながら書いてみることも効果的です。 ---- おかもとまり 1989年生まれ。群馬県出身。ものまねメイクの発案者であり、広末涼子さんのものまねで話題になった元タレント。現在は、美容家としてのSNS活動のほか、クリエイターと“生きる”ことをテーマにした作品作り、講演会に力を入れている。自身の友人の自死をきっかけにした映画「青の帰り道」では原案を担当、入院中に制作を決めたYouTubeアニメ「ウシガエルは、もうカエル。」では原案のほか、資金集め、キャスティングなどのプロデュースも行っている。 松本俊彦 精神科医。横浜市立大学病院などを経て、2015年から国立精神・神経医療研究センターの薬物依存研究部部長。自殺問題に詳しく、薬物依存治療の国内第一人者として知られる。自伝的なエッセイを綴った『誰がために医師はいる』は、2022年に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。そのほか自傷・自殺関連の著書多数。 ※この動画記事は、笑下村塾「たかまつななチャンネル」とYahoo! JAPANが共同で制作しました