「親じゃなくても誰か大人に相談してほしい」いじめを経験したマキシマム ザ ホルモン ナヲが我が子に伝えたいこと #今つらいあなたへ
バンド活動だけでなく、明るいキャラクターでバラエティ番組でも活躍する、マキシマム ザ ホルモンのナヲさん。しかし、中学生の頃には転校先でいじめられた経験があると言う。「いつも明るく元気なナヲちゃんでいたい」と親にも弟たちにもいじめられていることを言えず、つらい日々を送っていたというナヲさん。当時を振り返って思うことや、2児の母として子どもがいじめに遭わないようにどう接しているのか、聞いた。(Yahoo!ニュース Voice)
「制服にたくさん足跡をつけられた」転校初日からいじめのターゲットに
――ナヲさんがいじめられるようになったきっかけは何だったのでしょうか? ナヲ: 転校ですね。中学1年生の夏休み明けに転校しまして、初日からいじめられました。1学期のうちに関係性ができていた中に知らない奴が入ってきて、いじめのターゲットになった感じですね。 転校してきてまったく知らない土地だし、友達が一人もいない状況でいじめが始まったので、相談する人もいなくて。これは何なんだろうとワケがわからないまま、「どうしよう、どうしよう」という気持ちでいっぱいでした。 ――具体的にどんないじめがあったんですか? ナヲ: いじめられていた事実というのは覚えているのですが、何をされたかはつらすぎて記憶が飛んでいる部分があるんですよね……。のちに母から聞いた話なのですが、ある日、制服のブレザーの背中に足跡をつけて帰ったことがあったそうなんです。そのとき「落としちゃったときに誰かに踏まれたのかなぁ」と返したらしいのですが、きっとわざと踏まれていたのでしょうね。 ――いじめられて学校に行きたくないと思っていても、極力学校に行くことをやめなかったそうですね。 ナヲ: もともと負けず嫌いの性格なんです。陽気で明るいキャラだし。ここで負けたらいじめっ子の思うつぼだなと思っていたんですよね。でも、自分の中で「週1回は学校を休んでもいい」というルールを作っていました。体温計をシーツにこすりつけて温度を上げて「なんか熱っぽい」とか「お腹が痛い」とか理由をつけて休んでいました。昼間は仕事で親がいないので、一人で留守番しながら自分でほっとする時間を作っていたんです。今考えると、そうやって嫌なことから自分を守る場所や時間を作ることは、当時の私にとってとても大事だったように思いますね。