現役アイドルのSNS活用法 夢みるアドレセンスに聞く
見ている人を想像しながら投稿する
一方、看護師だったというYukinoは昨年秋のオーディションに合格し4月からもともと好きだったアイドルに転身。半年経って最近やっと活動にも慣れてきたという。コロナ禍の真っ只中のデビューとなり最初からSNSが活動のメインとなったが、SNSを通じファンが喜んでくれるのを見ると「アイドルになれてよかった」と感じるという。 「ツイッターは拡散力があると思うのでまだ私のことを知らない方を意識して発信しています。朝ならお仕事前の方が見てるかな、と見てくださっている方々を想像しながらツイートします。看護師だったこともあるのかもしれませんが最初は気を使い過ぎて苦心しました。『おはよう』と言ってもこれから寝る人もいるかもしれないしなー思って考え込んじゃったり。最近は自分なりにバランスを取ってやれているように思います。お知らせは多くの皆さんが見やすいと思われる夜にグループの公式アカウントのツイートをRT(リツイート)したり、ライブがある日は来てくださった方のために公演前後の写真を載せたり」 インスタも毎日更新したいがライブの日は更新できないこともあるという。ツイッターとは異なる活用をしているそうだ。 「私の場合、ツイッターで知ってファンになってくださった方が、より興味を持ってくださってインスタもフォローするというパターンが多いみたいで。ストーリー機能(画像や動画が投稿できる機能で24時間で自動的に消える)を活用して、より深く応援していただけるように自分の生活や性格の素の部分をお見せしたいと思っています」
自撮りは背景や瞳の中まで要チェック
アイドル活動に欠かせないツールとなったSNSだが、アイドル側も具体的な使用方法には試行錯誤の苦労があるようだ。 「まず『顔面大丈夫かな』って(笑)表情や髪型をセルフチェックします」と順を追って話す鳴海。アイドルたるものやはり容姿のチェックは大前提のようだ。 「それからアプリを開いて、いい光と角度を探して撮ります。背景に写ってはいけないものが入っていないか気をつけます。とくに自宅で撮る時は、瞳の中に住所が特定できてしまうようなものが写っていないか。それと盛れ具合、角度、何枚も撮った中から選びます。写真に添える言葉も最初は長くて堅くなったので少しカジュアルにしてみたり。毎日工夫して、今はようやく自分でも楽しんで投稿できるようになりました」(鳴海)