プレミアリーグ開幕3連勝で注目のリバプール 林陵平がアルネ・スロット新監督の戦術を徹底解説
【遠藤航の出番が少ないのは戦い方が変わった影響】 スロット監督が自分の戦術をチームに浸透させられているのは、ゲームモデルがしっかりしていて、攻撃と守備の4局面(攻撃、守備、攻→守、守→攻の切り替え時の4つ)のデザインに確固たるものがあるからでしょう。加えて相手によって変えられる柔軟性もある。選手もやることが整理されると、プラスアルファのものが生まれます。 まだ3試合ですし、カウンターを受けた時のリスク管理なども含めて、作り上げている途中の部分はあるでしょうが、今シーズンは優勝争いをすると思っています。 選手層も厚くなり、いいチームになっています。ジョタの代わりにダルウィン・ヌニェスがいます。ディアスの代わりにはコーディ・ガクポがいます。サラーところには、フェデリコ・キエーザも移籍してきました。 遠藤航の出番がまだ少ないのは、戦い方が変わった影響があると思います。クロップ監督時代は守備面で気が利く選手が求めてられていたところ、スロット監督ではボール保持の局面で前向きな状態で前線にボールを配給できる選手が求められている。ただ、遠藤にもチャンスは来ると思います。 今後も新しい顔が出てくるでしょう。シーズンを通してのリバプールの変化が楽しみです。
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