腕時計の注目ブランド「コンスタンチン・チャイキン」は何がスゴい? 特別な限定モデルも登場
“時計界のアカデミー賞”と言われるジュネーブ・ウォッチ・グランプリで「オーダシティ(大胆さ)」部門賞を受賞した独立系ブランド「コンスタンチン・チャイキン」。国内初の専用フロアのオープンを機に来日したコンスタンチン氏に、時計作りへの情熱を伺いました。
独立時計師界の実力派コンスタンチン・チャイキン、ついに日本に正式上陸!
独立時計師とは、時計工学に関する卓越した知識と独創的なアイデア、時計師として最高峰の技術をもつ存在。時計業界の最高峰に位置するエンジニアであり、最高峰の職人であり、アーティストと言えます。 サンクトペテルブルク出身で今年49歳のコンスタンチン・チャイキン氏は、ロシア初の独立時計師。 2018年には、“時計界のアカデミー賞”と言われるジュネーブ・ウォッチ・グランプリで「オーダシティ(大胆さ)」部門賞を受賞し、そのユニークなクリエーションによって時計愛好家から絶賛されています。
そんな同氏の名を冠したブランドの専用フロアが、国内で初めて日新堂 銀座本店の4階にオープン! 同時に、ここだけで購入できるスペシャルモデルも登場しました。 オープンを祝して来日したコンスタンチン氏に、独創的な時計作りへの情熱を伺います。
機械式時計に目覚めたきっかけは2003年の「ブレゲ展」
コンスタンチン氏は、故郷サンクトペテルブルクの電気通信大学で無線工学の学位を取得した後、地元で電気技師として働いていました。しかし、ブレゲの時計との出会いによって、その人生は大きく変わったのだとか。 「私はとにかくモノを作ることと挑戦することが好きなんだ。時計に興味をもったきっかけは2003年、故郷のロシア・サンクトペテルブルクで見た、天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲの人と業績、作品を紹介する『ブレゲ展』だった。 当時28歳だった。それで、自分も時計作りに挑戦してみようと思ってすぐにやり始めたよ」(コンスタンチン・チャイキンさん、以下同)
そして氏はすぐに時計師として比類のない才能を発揮。同年、最初に製作したロシア初のトゥールビヨン脱進機搭載のクロックを出発点に、彼は独自の特許機構を組み込んだ複雑クロックを続々と製作・発表していきます。 コンスタンチン氏の特徴は時計職人として優れているばかりでなく、技術者として驚くほど豊かなアイデアを有するところ。氏は時計製作を始めてから約20年で79の特許を取得し、62の実用新案を生み出しました。