腕時計の注目ブランド「コンスタンチン・チャイキン」は何がスゴい? 特別な限定モデルも登場
愛好家の心を掴んだユニークな大ヒット作『ジョーカー』
2011年からは腕時計の分野でも続々と独創的なモデルを開発・発表し、世界中の時計愛好家にとって目が離せない存在に。そして、大きな転機が2017年に訪れます。 この年、当時世界最大の時計宝飾フェアだった「バーゼルワールド 2017」で発表した世界限定99本製作のリストモン(=リスト・モンスター=腕の怪物)コレクションのジョーカーが、開催期間中の1週間で完売してしまったのです。 「バーゼルワールド 2017」に初出の『ジョーカー』。伝統的な機械式時計のメカニズムを使いながら、誰も見たことのない文字盤デザインを生み出した。「JOKER クラシック」自動巻き、SSケース(40mm)、アリゲーターストラップ。価格要お問い合わせ/コンスタンチン・チャイキン
ジョーカーは、目に見立てた2つのインダイヤル内を黒丸の付いたディスクが回転することで、それぞれ時分を表示。6時位置には口に見立てたインジケーターがあり、ムーンフェイズ機構と同様のメカニズムで口の中の舌が動きます。つまり、伝統的な機構を活用して、ユーモラスに表情が変化する時計を作り出したのです。 「ジョーカーは、私がこれまで作ってきた中で最も早く売れた時計です。このアイデアの原点は、2013年のバーゼルでシネマという時計を発表した経験にあります。 シネマは映画の創始者リュミエール兄弟へのオマージュとして、6時位置の窓の中で騎手を乗せた馬がコマ送りのアニメーションとして再生されるモデルでした。それを見た来場者が感動してくれて『見る人の心を動かす時計を作らないと』と思ったのです」 以来、彼のリストモンコレクションは世界中で大人気となり、同じメカニズムのさまざまなデザインのモデルが作られています。
「他の誰も使っていない技術に挑戦し続けたい」
その後も新しいメカニズムへの情熱は尽きることなく、昨年は「オンリー・ウォッチ・オークション2023」のために16もの複雑機構を搭載したユニークピースを開発・製作しました。 そんな氏が、日新堂 銀座本店の専用フロアオープンを記念して製品化したのが、ここだけで購入できるスペシャルモデルNINJA(忍者)です。 この時計の最大の特徴は、忍者の口の部分のインジケーターが、忍者装束と同様に“メッシュのマスク”で覆われたデザインになっていること。さらに、日本刀の形をした、時計を調整するためのプッシャーも付属します。