YOUは何しに日本へ? ドミニカ元五輪BOX代表が日本王座挑戦権を獲得
現日本Sライト級王者の麻生興一(31、三迫)は12月14日に同級6位の細川バレンタイン(36、角海老宝石)と防衛戦を行うが、その勝者に来年、デスティノが挑戦することになっている。 「目標は日本タイトルの先にあるが、日本タイトルを取ることは簡単じゃない」 スタミナと打たれ弱さに若干の不安があるが、この日、キャンバスに這わされた岡本は、「パンチがめちゃくちゃ堅かった。リズムも独特だった。僕の完敗です。デスティノの日本タイトル戦? もし王者の麻生が勝てば、ガンガンくるので面白い試合にはなるんじゃないですか?」と予想した。 本名は、ブラディミール、アルヘニー・バエス、タベラス。「デスティノ・ジャパン」はリングネームで「運命の地・日本」を表しているという。 日本の地でドミニカンドリームを。 過去にWBC世界バンタム級王者になった勇利アルバチャコフ(協栄)や、現WBA、WBCの統一ライト級世界王者で(WBCはダイヤモンド王者)、3階級を制覇したホルヘ・リナレス(帝拳)ら日本ジム所属の世界王者はいるが、彼らのようなエリート輸入ボクサーとは背景も経緯もまるで違う。 ちなみにドミニカ出身の世界王者は過去に数多くいるが、日本のボクシングジム所属のドミニカ人日本王者も世界王者もいない。YOUは何しに日本へ? なるほど、そういうことか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)