22人入れ替えのロッテがオリに完敗…激震ロッテは新型コロナショックを乗り越えることができるのか?
一方の投手陣はどうだろう。 「投手はローテーションからの感染者は岩下の一人だけですみ、勝ちパターンで、7、8、9回を任せる唐川、沢村、益田の3人が無事だったことは助かった。小野、東妻、山本の中継ぎポジションは、まだ替えが出てくるところ。実際、この日は、今季初登板となった佐々木千隼が好投を見せた。6回や負けた展開を任す中継ぎの投手は出てくると思う」と里崎氏。 岩下はここまで14試合に先発して防御率4.46、5勝7敗の成績。負けが2つ先行しているが、対オリックスに防御率1.54、対西武に防御率2.84と相性がいい。岩下の穴埋めを誰がするのか。メジャーからの電撃凱旋が決まり、先日、入団会見をした元中日のチェン・ウエインが、早ければ13日からの楽天3連戦で先発する予定。メジャーを戦力外になり、現状の実力は把握しきれないが、チェンには救世主としての期待がある。 また濃厚接触者に指定された小野郁は、FA移籍の鈴木大地の人的補償として楽天からやってきた今季、中継ぎとして33試合に登板、防御率2.81、4ホールドをマークしているが、里崎氏が指摘するように7回以降の勝利方程式を任されているわけではない。 唐川侑己、沢村拓一、益田直也の今季の勝利方程式が無事だったのは不幸中の幸い。また投手陣では、ホセ・フローレス、佐々木千隼、成田翔を昇格させたが、佐々木がさっそく9回にマウンドに上がり、ファームで構築した力みのない脱力ピッチングで三者凡退に抑えアピールに成功している。 残り27試合。ソフトバンクが西武に敗れゲーム差は2のままだが、優勝争いへの影響はどうだろうか。 「多少はある」というのが里崎氏の意見だ。 「登録を抹消された選手は、隔離期間を終えて、陰性となったから、すぐに次の日から試合に出るというわけにはいかないだろう。体を元に戻す時間も必要。そう考えると、残り半分、14試合ほどは、そのメンバーがいないと考えねばならない。僕は優勝争いのポイントは9試合残しているソフトバンクとの直接対決の結果次第だと見ている。今週の3連戦は、当然、無理だろうが、今月末と来月に6試合ある。メンバーの揃わない間を5割で乗り切れば、逆転優勝の可能性はあると思う。だから影響は?の答えは“多少“となった」 首位のソフトバンクとは残り9試合。9日からのソフトバンク3連戦には間に合わないが、27日からの3連戦、来月3日からの3連戦には、抹消されたメンバーが回復して復帰する可能性は十分にあるだろう。