「ジブリパークとジブリ展」で、アニメ名場面への旅
スタジオジブリの名作アニメの世界を表現する「ジブリパーク」(愛知県)がどのように生み出されたか、その舞台裏がわかる「ジブリパークとジブリ展」が6月28日、東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLで始まった。展示は9月23日までで日時指定予約制。 同パークは、愛知県の愛・地球博記念公園内に2022年に開園した。 会場に入ると、数多くのスタジオジブリ作品のポスターが飾られている。今回の展示は、ジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗監督のこれまでの仕事を、アニメーション制作なども含めて振り返る。宮崎吾朗監督が手がけたアニメ作品の「ゲド戦記」「コクリコ坂から」のデザイン画やイメージスケッチなども展示している。 「アニメーションの世界を本物に」と名付けられたコーナーでは、ジブリパークに設置されている映画「となりのトトロ」の「サツキとメイの家」を、「人が住める本物」として作り上げた過程がわかる模型や建築資材、現場の写真などが並ぶ。
今回の展示では、随所に、アニメ作品の名場面に「旅する」ことができる仕掛けがある。これが、来場者にとっての大きな魅力となっている。たとえば、会場入り口付近には、来場者が中で座ったり、窓から顔を出したりできる映画「となりのトトロ」のネコバスが置かれている。
また、ジブリパーク「魔女の谷」エリアのメリーゴーランドを再現したフォトスポットでは、映画「もののけ姫」に登場する架空の動物「ヤックル」や「山犬」に乗って記念撮影ができる。 そして、「ヤックル」と「山犬」の隣りには、映画「千と千尋の神隠し」に登場する「湯婆婆」の執務室の立体展示がある。これは、愛知県の「ジブリパーク」の「ジブリ」の大倉庫」では人気展示の一つとなっている。 「湯婆婆」は、映画では湯屋「油屋」を経営する魔女。主人公の荻野千尋は、油屋のある異世界に迷い込んでしまい、湯婆婆に雇われて働くことになる。
「ジブリパーク」には、アニメ作品の世界に旅して、主人公気分になれる体験型展示の数々がある。 今回の「ジブリパークとジブリ展」では、映画「千と千尋の神隠し」では、美しい景色の中、海上を走る「海原電鉄」の座席に作中のキャラクター「カオナシ」が座っている展示がある。 作中でその隣りに座っていたのは主人公・千尋だった。その同じ場所に座れば、映画の一場面を追体験でき、主人公になりきった気分を味わえる。 「ジブリパークとジブリ展」で、いざ、アニメの名場面に入り込む旅へ。そして、この夏は、愛知県のジブリパークにも足を伸ばしてみたい。