バキバキの全身でボディコンテスト2位 数年前、間違った減量で体調を崩した経験から得た教訓
11月23日(土)、行田市産業文化会館にて『サマー・スタイル・アワード(以下サマスタ)』最終予選&ROOKIE CHALLENGE CUP最終予選が開催され、深谷僚太(ふかや・りょうた / 36)さんがルーキースタイリッシュガイ部門とスタイリッシュガイ部門ミドルクラスで2位を獲得した。9月7日開催の群馬予選で予選敗退、急遽エントリーした雪辱の最終予選出場で上位入賞を果たした深谷さんが取り組んだ、絞りの秘策とは。 【写真】深谷僚太さんのバキバキの背中
群馬県在住の深谷さん。地元での開催をきっかけに今年、サマスタへの初出場に挑んだ。ボディコンテストとしては2022年『ベストボディ・ジャパン(以下べスボ)』の長野大会と前橋大会に出場、ともにグランプリを獲得した経験を持つ。 「2021年の秋に友人が出場した大会を初観戦。かっこいい!出てみたい!と思ってその場で翌年の出場を決めました」 その大会当日のうちにべスボでグランプリ獲得経験のある先輩に協力を依頼し、トレーニングにも食事にも大会出場仕様のアドバイスを得ることができた。 「トレーニングは週3、4回から週5、6回にペースアップ。それまでは毎日好きなものを飲んで食べていましたがそれは週1、2回に留めて、基本は鶏肉か牛肉、白米に野菜のみ、ノンアルコールという内容に食事も切り替えました」 好きな食べ物は、焼肉などの肉系メニューやラーメン。お酒は毎日、好きなだけ飲んでいた。増量期から始めたこの制限食は、減量期にはさらにストイックになる。 「食事量、特に白米の量を減らします。大会直前に白米をじゃがいもに変えるとますます減量が捗りますね」 こうしてグランプリを獲得した翌年2023年の冬、深谷さんの体重は27kg増、約80kgに迫る勢いで増加していた。 「そこから群馬大会までの約5カ月間で25kg減。戻し切れなかった2kgの差が結果に大きく影響してしまいました」 フィードバックでも“絞りが甘い”と指摘された。そこで最終予選までの約1カ月半の間にさらに減量を行うことで、あと2kgを絞り切ることができた。 群馬大会後は週に1、2回の焼肉、ラーメン、お酒を封印。また食事量も大幅にセーブ。「炭水化物を1日3食じゃがいもから、2食オートミール1食じゃがいもに変えてみたら、これがよかったんです」とも教えてくれた。 またこの時期、トレーニングでは有酸素運動に力を入れた。 「有酸素運動は増量期にはやりません。減量期の追い込み、最後の2カ月前ごろから始めますが、僕の場合は毎日同じ種目を続けていると身体が慣れるのか減量のペースが落ちるので、これはジムにあるトレッドミル、クライムミル、バイクなどのマシンを2日ごとに変えることで対策しています」 ときにはジムを出て、外を散歩することも。 「時間があって頑張ろうかなというときには、近所にある少林山達磨寺の石段を下から上まで10往復。最初は1時間半くらいかかりました(笑)。これは週1、2回できればいいかなという特別メニューですね」 実は減量に関しては、深谷さんにはつらい経験とそこから得た教訓がある。 「2016年のことですが、実は一度、サマスタに出たいと思って自己流で減量したことがあるんです。知識のなさから、半年以上一切炭水化物を取らないなど間違った極端な減量で体調を崩し、それがメンタルにも影響、最終的にはうつ病にまで。大会出場どころか心身の健康を失って、半年超もの間トレーニングはおろか仕事もできず、ベッドから立ち上がることすら難しい、苦しい時間を過ごしました」