ノーシードから快進撃のポプリンがオーストラリア勢としてヒューイット以来のマスターズ制覇「長年のハードワークと犠牲が報われた」 [ATPモントリオール/テニス]
ノーシードから快進撃のポプリンがオーストラリア勢としてヒューイット以来のマスターズ制覇「長年のハードワークと犠牲が報われた」 [ATPモントリオール/テニス]
ATPツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月6~12日/賞金総額812万2428ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝でアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-2 6-4で倒し、ノーシードからマスターズ制覇を果たした。 ~ナショナルバンク・オープンでノーシードからマスターズ制覇を果たした25歳のポプリン選手~ 25歳のポプリンがATPツアーでタイトルを獲得したのは昨年7月のウマグ以来でキャリア3度目だが、過去2勝はいずれもATP250の大会だった。ATPマスターズ1000大会でオーストラリア人選手がチャンピオンに輝いたのは、2003年にインディアンウェルズで勝ったレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となる。 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取して第2セットも2-0とリードしたポプリンは3-2から一度だけサービスダウンを喫したが、直後に4度目のブレークに成功すると最後までリードを守りきって1時間29分で歓喜の瞬間を迎えた。 決勝に進出する過程の4試合でトップ10プレーヤー2人を含む世界ランク20位以内の選手を破ったポプリンは、第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に対する3回戦で3つのマッチポイントを凌いでいた。 「長年のハードワークと犠牲が報われた。この勝利は途轍もなく大きな意味がある」とポプリンは試合後のオンコートインタビューで語った。 「僕だけじゃない。家族やガールフレンド、チームと周りの皆が僕のために人生を捧げてくれた。彼らのためにも僕が優勝できたのは本当に素晴らしいことだ」 この活躍でポプリンは世界ランク自己最高を更新し、グランドスラム大会シード圏内の23位に浮上することが決まった。 先に行われたダブルス決勝では、第1シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第3シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)を6-2 7-6(4)で退け今季2勝目を挙げた。
テニスマガジン編集部