国学院大・上原琉翔（23年1月、代表撮影）

　◇全日本大学駅伝（2024年11月3日　熱田神宮～伊勢神宮の8区間106・8キロ） 　10月の出雲駅伝を制した国学院大が、5時間9分56秒で青学大とのアンカー決戦を制し、初優勝を飾った。出雲との2冠を達成し、来年1月の箱根では3冠を狙う。 　5区（12・4キロ）の野中恒亨（2年）が首位の青学大と1分27秒差の3位で発進。序盤からハイペースでライバルを追い、41秒差の2位で6区（12・8キロ）の山本歩夢（4年）につなぐと、山本は区間新の快走で青学大との差はわずか4秒となった。 　7区（17・6キロ）は当日変更で大エースの平林清澄（4年）を起用。青学大・太田蒼生（4年）を終盤で逆転したが、再逆転を許して4秒ビハインドで最終8区（19・7キロ）へ。上原琉翔（3年）がアンカー決戦で意地を見せ、歓喜のゴールに飛び込んだ。 　10月の出雲駅伝では5年ぶり2度目の優勝を飾り、駒大、青学大と今季の大学駅伝で3強を形成。前田監督は「勝ちきること」をテーマに掲げ、伊勢路でも見事に勝ち切った。 　前田監督が「まだ実感がない。全員駅伝で素晴らしい選手と素晴らしいチームで、監督という立場でこの場に立たせてもらって幸せ。3冠はまったく考えていない。一戦必勝でやってきた。またじっくり強化していきたい」と話せば、上原は「不安はあったけど、つないできたタスキを優勝という形でゴールできてうれしいし、安心した」と喜びに浸った。