ラーメン通が熱視線「一口目から違いを感じる」 “天才がつくる”と話題の「担々麺」[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。年間600杯以上のラーメンを食べているラーメン通の森本聡子さんが、東京・住吉の新進気鋭店をレコメンド。森本さんが注目したのは、冬春限定の担々麺でした。
まるで創作料理のような一杯は エスニック好きに刺さる味
今回、森本さんがおすすめするお店は「yagu-noodle(ヤグ ヌードル)」。2021年4月、東京・住吉にオープン。基本メニューは醤油と塩の2種類ですが、森本さんは限定麺に衝撃を受けたようです。
冬春季限定メニューとして5月まで提供される「担々麺」は、見た目はシンプルですが、実に緻密に構成されています。 名古屋コーチンと黒さつま鶏の地鶏をベースにしたスープに、リンゴ酢の酸味、カシューナッツの甘味、自家製ラー油の辛味の甘辛酸の三味に加え、ゴマの苦味、四川山椒の痺れや黒胡椒のスパイスが加わった味が特徴です。
この複合的な旨さに森本さんは、「一口目から違いを感じる、高級中華とエスニックが融合したスペシャルな一杯が楽しめます」と絶賛。そんなスープを国産小麦の平打ち細麺がぐいっと持ち上げます。さらには、ザージャンといわれる肉味噌が混ざることで味の変化を楽しめます。
2024年バージョンはラー油の唐辛子を増やし、少し辛めになっているそう。辛さやしびれの調整ができるので、辛いのが苦手な人も安心してお召し上がりください。
冬季限定メニューはこれだけではありません。「酸辣湯麺(サンラータンメン)」も人気の一杯。 基本のスープに、リンゴ酢と自家製ラー油は同じですが、黒胡椒が合わさっています。それに絡むのが、国産小麦のしなやかな麺。つるりとしたすすり心地のよさがたまりません。 また、豚バラの醤油煮、低温調理した豚肩ロースに焼豚の3種類のチャーシューがのっているので食べ応えもあります。 こちらもまた肉味噌が味を変化させるアクセントになっていますが、刻み柚子が入っているため爽やかさをプラス。中華料理店とは一線を画すラーメン屋さんならではの酸辣湯麺。こちらもチェックしておきたい一杯です。