今日プロ野球開幕…球界大御所が「阪神と楽天は優勝できない」と“ダメ出し”…その理由とは?
いよいよ今日26日、プロ野球がセパ同時に開幕する。巨人の3連覇はなるのか。はたまた田中将大が復帰した楽天が8年ぶりの頂点に立つのか。想像するだけでワクワクするが、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏は、「セは巨人、パはソフトバンク。阪神も楽天も勝てない」と大胆予想した。下馬評の高いセパの両チームにダメ出しした理由とは?
「原監督の采配力が一枚も二枚も上手」
オープン戦の話題を独占したのがセの阪神とパの楽天だった。 阪神はルーキーの佐藤がドラフト制導入後の新人最多本塁打記録を更新する6本塁打をマーク。打率.302と打ちまくって「ライト・6番」の開幕スタメンを手にした。佐藤に引っ張られるように最終戦でソフトバンクを勝率でふりきって“優勝”。チーム打率.267、17本塁打は12球団でトップ、防御率も2.29(全体3位)と安定した成績を残した。 各チームが外国人が入国できず困っている状況下にあって、阪神は、打者ではクリーンナップを打つサンズ、マルテ、投手ではストッパーのスアレスに、ガンケル、エドワーズ、そして、ロッテから移籍したチェンが早々と来日して開幕に揃った。阪神フロントの周到な準備の成果である。ソト、オースティンという中軸2人を入国させることができていない横浜DeNAのフロントの失態とは対照的だ。 戦力の充実度ではセでは群を抜く。しかも、ここに、まだ来日できていない昨年韓国で47本&135打点で2冠王となったロハスに、同じく韓国で20勝2敗で最多勝を獲得したアルカンタラの2人の新外国人が控えているのだ。 それでも巨人OBでヤクルト、西武で監督も務めた大御所の広岡氏は、「優勝は巨人、阪神は勝てない」と予想する。 「オフに梶谷、井納という計算の立つ補強をしたのは巨人くらい。負けるわけにはいかないだろう。決して投手力は万全ではなく、戦力が抜きんでているわけではない。だが、原が打線をやりくりして優勝するだろう。阪神は外国人が開幕に揃った。投手陣に頭数もある。新人の佐藤は公式戦に入っても打つと見ている。巨人と優勝争いをするのは、阪神と中日だろうが、最終的に阪神は優勝できない。その理由は矢野と原の違いだ。指導力も采配能力も原が一枚も二枚も上回っている」 広岡氏の指摘は厳しかった。 「去年から矢野はいきあたりばったりの采配ばかり。キャンプでも佐藤にレフトを守らせたり、サードを守らせたり、コロコロと変わって最後はライト。こういうのを準備とは言わない。監督の経験年数の差ではなく上に立つ人間の資質の問題だ」