「本来の株式の楽しさを伝えたい!」 60年間、株式市場と付き合って得た“現実と事実” まずスタートしてみよう
宝くじや競馬の馬券と株式が大きく異なるのは、この「ゼロにならない、紙くずにならない」点にある。言い換えるなら、株式とは、そもそもは博打とは別世界にある。 株式を博打にしたければ、いくらでも方法はあるのだが、私は「株式を博打にしないことが重要」と忠告しつつ、本来の株式の楽しさを伝えたい。 繰り返しておく。本来の株式は博打の対象でないのだから、変な潰れそうな企業の株式を、それも異常に高い値段で買わないかぎり、株価が下落したところで、いずれ元に戻る。
株価の水準を心配するに越したことはないが、過剰に心配するのは時間の無駄であり、みすみすチャンスを逃しかねない。 少額で十分なので、まずスタートすることにしよう。
川北 英隆 :京都大学名誉教授、京都大学成長戦略本部・証券投資研究教育部門 客員教授