トヨタが現代版「セリカ“GT-FOUR”!?」初公開! 「おかえりなさい、セリカGT-FOUR」声も! 直列3気筒×4WD搭載の“2ドアクーペ”登場! 数時間後に米国でGR86展示
往年の名高いST185 および ST205 セリカ GT-Four ラリー車両からインスピレーション得た! 「GR86+GRカローラ=現代版セリカGT-FOUR!?」
トヨタは以前からSEMAショーに数々のコンセプトカーやカスタムカーを出展しており、その度に注目を集めています。 そんななか今回、トヨタは「セリカ GT-FOUR」ともいえる車両を出展予定で、その全貌が見えてきました。 【画像】「えぇぇぇぇ!」これが現代版「セリカ」です! 画像で見る!(65枚)
2024年11月5日から8日にかけてアメリカ・ラスベガスで世界最大規模のカスタムカーイベント「SEMAショー2024」が行われます。 トヨタも米国法人が中心となり、これまでも様々なモデルを披露してきました。 近年では、自動車写真家のラリー・チェン氏が手がけた「GR86デイリードリフター」が2022年に、700馬力オーバーの大出力を発揮するV8エンジンを搭載したランドクルーザー「FJブルーザー」が2023年に出展されました。 そして今回SEMAショー2024に出展予定のクルマの1台は、往年の「セリカ GT-FOUR」の現代版とも言うべきカスタムカーで、イベント前から注目を集めています。 製作を担当するのは、パイクスピーク・ヒルクライム車両も手がけたことがある現地のチューニングショップ「エヴァーシブ・モータースポーツ」です。 前出のラリー・チェン氏がその製作工程を収めた動画をYouTubeチャンネルで公開し、度々話題となっています。 セリカ GT-FOURはスポーツカーであるため、カスタムも現行のトヨタのスポーツカーを使用する構成です。 ボディはクーペタイプの「GR86」で、そこに「GRカローラ」のラリー向け3気筒ユニットと4WDシステムを移植する形になります。 しかし、GRカローラはエンジン横置きの4WDで、GR86は水平対向エンジンをフロントミッドに縦置きしたFR。 各部の寸法は大きく異なるため、当然移植は困難ですが、各部の溶接、長さの調節によって搭載が可能になったようです。 2024年10月28日に公開された第3弾動画では、ついに完成した様子が公開されました。 そしてボンネットを開けるとGRカローラのエンジンが見事に収まっています。 エンジンの移植を最初に行い、しっかり四駆で駆動するかどうか確認してから他の作業に移行したようです。 配線もエンジンがGRカローラのもの、シャシがGR86のものとなっています。 そして目を惹くのは4灯が連なる大型ライトポッドが取り付けられたフロントデザインです。これにより一気に往年のラリーカーらしさが生まれています。 またタイヤもラリー用にカスタムされていますが、部品調達は困難だったようです。 ブレーキについてはペダルボックスの取り付け位置が未定のようですが、こちらもラリーカーらしい性能になることが期待できます。 ドアは基本的にGR86のものがそのまま用いられていますが、窓の中に小さなスライドドアが取り付けられ使い勝手が良くなっています。 また、あくまで展示用のカスタムカーであるためナンバープレートの装着は想定されておらず、その位置に排気口が存在します。 排気口の位置が高いことでラリーで衝突が発生しても有利に走行できるようです。 ショー当日を間近に控えたこの動画のコメント欄では、「おかえりなさい、セリカGT-FOUR」と完成を待ち望んでいたファンの声が寄せられています。 特にデザインについても「ランプポッドは本当に役に立つ。現代の四角いLEDポッドは気に入らない」とラリーカーらしさが好評です。 また「もしトヨタが復活させたら、すぐに買うだろう」とカスタムを機に純正のセリカGT-FOURの復活も期待されているようです。 ※ ※ ※ セリカ GT-FOURは元々、スペシャルティクーペである「セリカ」の4代目のハイパフォーマンスモデルとして1985年に追加されました。 続く5代目、6代目セリカにもターボエンジンと4WDシステムを搭載したセリカGT-FOURが設定され、ラリーカーとして一世を風靡。 伝説的なモデルとなり、今回のカスタムもその現代版とあって大いに注目されています。 ラリー・チェン氏によるカスタムに関する動画はこれで終了し、完成形はショー当日のお披露目となるようです。 SEMAショー2024で最も注目を集めるクルマの1台となることは間違いありません。
Peacock Blue K.K.