20代のうちに年収「800万円」を超える人はどのくらい?平均的な給与だと、何歳ぐらいで「800万円」に届きますか?
物価高や円安の進行が止まらない近年、貯蓄や投資などへの影響から、自分自身の年収について考える機会が増えたのではないでしょうか。 今回は、20代で年収800万円を超える人、年収800万円を稼ぐ世代について解説します。年収800万円がどれほどの壁になるのか、出世を目指すときの参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
20代の年収事情とは?
まずは、20代の平均賃金を紹介します。20代で800万円を超える人の割合についても考えてみましょう。 ■20代の平均賃金とは? 厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」をもとに、企業別における20代の平均賃金を表1にまとめました。 表1
厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」より筆者作成 厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、令和3年年末賞与は、調査した全産業の平均が1.04ヶ月分です。 賞与を含めると、20代前半の平均年収は約302万~約329万円、20代後半では約345万~約381万円と考えられます。平均年収で働いている20代が年収800万円を目指すためには、約2.1倍の賃金を稼ぐ必要があります。 ■20代で年収800万円を超える人の割合は? 20代の年収は、大学卒か大学院卒かでも異なりますが、平均年収から考えると年収800万円はほど遠いようです。厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」を参考に、学歴の違いによる年収を表2にまとめました。 表2
出典:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」より筆者作成 年収の高い大学院卒の平均賃金に賞与を加えて試算すると、20代前半は約385万円、20代後半は約417万円の年収です。 一方、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、20代前半の平均年収は267万円、20代後半で394万円です。 高学歴や平均年収から20代の年収を考えると、年収800万円を超える20代の割合は、いたとしてもわずか一握りであることが予想できます。