「円安のおかげでボーナスが100万円になった」という友人。円安の影響を受けやすい企業とは?
国内の物価高や海外旅行に行きづらくなるなど、円安による悪影響を受けている方も多くいるでしょう。しかし、悪いイメージもある円安ですが、企業によっては業績が好調になる場合もあります。 円安からいい影響を受ける企業に所属していれば、ボーナスも増えるケースがあるでしょう。今回は、円安による影響や、円安によってボーナスが増加する企業の特徴などについてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
円安が企業に与えた影響とは?
株式会社帝国データバンクが2024年に実施した「円安に関する企業の影響アンケート」によると、円安の進行により利益にマイナスが生じたと回答した企業は全体の63.9%でした。さらに、売上高にも利益にもマイナスが出たと回答した企業は31.7%です。円安は、多くの企業に悪影響を及ぼしているといえるでしょう。 一方で、同アンケートで売上高にプラスの影響があった企業は16.0%、利益にプラスの影響があった企業は7.7%でした。あまり多くはありませんが、円安により利益が増す企業もあるようです。
円安でボーナスが増える企業とは?
同じく株式会社帝国データバンクが2024年に行った「2024年夏季賞与の動向アンケート」によると、夏季賞与が増加した企業は全体の39.5%でした。ボーナスの増加理由としては、鉄鋼業や鉱業といった製造業界からは「業績回復」を理由として挙げています。 製造業は海外へ輸出している企業も多く、円安の影響を多く受ける業界です。円の価値が下がるということは、海外で日本製品が安くなるため売れやすくなり、利益が多く上がります。 円安で利益が増えた分、社員への還元も増え、ボーナスが増えることも考えられるでしょう。同様の理由で、海外に拠点を置き現地で収益をあげている企業も利益が上がりやすいといえます。
円安から円高に変わるとどうなる?
円高になると、円安とは逆に海外製品が安く輸入できるようになります。逆に日本製品を海外で売るときの金額が高くなるため、輸出業の企業では利益が下がる可能性もあるでしょう。企業によってはボーナスの金額が減る可能性もあります。 ただし、円高になると製造業で使われる原材料を輸入する金額も安くなるため、輸入を主な仕事としている企業では、ボーナスが増加するケースがあるでしょう。