「円安のおかげでボーナスが100万円になった」という友人。円安の影響を受けやすい企業とは?
ボーナスの平均額はいくら?
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報等」によると、令和5年年末賞与の平均支給額は全業種で39万5647円でした。もし100万円のボーナスを受け取っていたとすると、平均額の2.5倍ほど多い金額です。 なお、同調査において最もボーナスが多かった業種は「電気・ガス業」で80万3194円でした。最も高い業種の平均結果と比較してみても、ボーナスが増えた友人の会社は円安により利益が大きく増えたと考えられます。
円安になると輸出を主とする製造業などは利益が上がるため
円安が続くと国内の物価が上がったり海外旅行へ行く費用が高くなったりなどのデメリットがある一方で、一部業種では利益の上昇に伴いボーナスが増加するといったメリットも生じます。 特に、輸出業では円安により円の価値が下がったことで、海外で日本製品が売りやすくなる点がメリットです。売上高や利益が増えるため、ボーナスが2倍になるケースもあるでしょう。 もし円安から円高に変わると、今度は輸入業者の利益が上がりやすくなります。国内で製品が売れやすくなるため、国内の業者はボーナスが上がる可能性もあるでしょう。 今後のボーナスが気になる方は、円の動向を気にしてみるのも会社の業績をある程度把握する方法の一つです。また、平均ボーナスを知っておくと、自分の企業の業績が好調かどうか、分かりやすくなるでしょう。 出典 株式会社帝国データバンク 円安に関する企業の影響アンケート(2024年5月) 2024年夏季賞与の動向アンケート(2ページ) 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報等(13ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部