体の芯から温まる!「白菜と豚肉の塩麹鍋」に白ワインを合わせていただく
鍋料理、漬物など冬の食卓に欠かせない白菜。寒さが増すと、ずっしりと重さと甘みも増す。料理家・平野由希子さんが、いま食べたい野菜で作る魅惑のお料理と、相性のよいお酒のペアリングを、時代のトレンドに合わせた視点で提案。 【写真】体の芯から温まる!白菜レシピ 「白菜とワインというのは意外な感じがするでしょうか。白菜料理にはデラウェアのワインをよく合わせます。甘いワインのイメージがあるかもしれませんが、つくりによってタイプはいろいろ。ナチュラルなつくりのものは酸味とほどよい甘みがあり、白菜料理のような普段着のメニューと相性がいいですね。 とりあえずビールという感覚で、デラウェアのワインから始めることもあります」(平野さん)
白菜と豚肉の塩麹鍋
<材料 4人分> 白菜1/2個、豚バラ薄切り肉300g、生姜20g、塩麹大さじ4、酒1/2カップ、塩・ごま油各適量 <作り方> 1 白菜は1枚ずつはがす。その上に豚肉を乗せ、白菜の向きを反対にして重ね、豚肉を乗せる。これを2回繰り返し、5センチ長さに切り、鍋に敷き詰める。鍋いっぱいになるように繰り返す。生姜は太めの千切りにする。 2 塩麹、酒を鍋に入れ、生姜の千切りを散らす。ふたをして弱火で20~30分煮る。味を見て、塩で味をととのえ、仕上げにごま油を回しかける。 ポイントは、白菜の根元と葉先が交互になるように重ね、水を加えずに煮こと。白菜がとろとろになるように煮るとさらにおいしい
【今月のお酒セレクト:清澄白河フジマル醸造所/Tabletop Delaware テーブルトップ デラウェア 2022年】
山形県産デラウェアを使ったフジマルのフラッグシップワイン。ワイン用のデラウェアは複雑味を出すために種つきで醸造される。「フルーティな甘さとすっきりとした酸。家庭料理によく合うフードフレンドリーなワインです。低いアルコール度数で飲み疲れしない、いつも寄り添ってくれるよう存在ですね」(平野さん)。 BY YUKIKO HIRANO 平野由希子 素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。