明日再開J2…13年ぶりJ1昇格狙う東京ヴェルディが期待する大久保嘉人効果とは?
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2月下旬から長期中断を余儀なくされていたJリーグがいよいよ帰ってくる。今週末の27、28日の2日間で開幕節以来の開催となるJ2リーグの11試合、3月7日の開幕節が延び延びになっていたJ3リーグの9試合が全国各地で待望のキックオフを迎える。 J1歴代で最多の185ゴールをマークしている、元日本代表のFW大久保嘉人が1月に加入。13年ぶりのJ1昇格へ向けて陣容を整えたJ2東京ヴェルディは、ホームの味の素スタジアムでFC町田ゼルビアと対峙する、27日の「東京クラシック」から半年間で41試合に臨む戦いをスタートさせる。 再開を2日後に控えた25日には、昨年7月から指揮を執るクラブOBの永井秀樹監督、キャプテンのMF藤本寛也、ルーキーのMF藤田譲瑠チマがオンラインでメディアに対応。長崎県の名門・国見高出身の永井監督は、高校の後輩となる大久保へピッチの内外で大きな期待を託した。 「(大久保)嘉人に期待することは、このチームの若手選手たちに対していいお手本になってくれることと、やはりJ1で3シーズン連続の得点王を取った選手であり、同じく一番多く点を決めている選手なので、実際のピッチでもヴェルディのために数多くのゴールを取ってほしいと考えています」 今年でプロ20年目を迎えた大久保がJ2でプレーするのは、国見高からセレッソ大阪に加入して2年目の2002シーズン以来、実に18年ぶりとなる。昨シーズンはジュビロ磐田でプレーするも、暫定を含めて4人の監督が指揮を執る混乱のなかで出場機会が減り、わずか1ゴールに終わった。 ジュビロもJ2へ降格。失意で迎えたオフに大久保を待っていたのは、契約満了に伴う退団だった。ジュビロの公式ウェブサイトを通じて、大久保は最後まで一緒に戦ったチームメイトやスタッフ、ファン・サポーターに感謝しながら、復活を遂げる自信と現役を続ける意思を表明している。 「私はサッカーが大好きです。サッカーに対する情熱はまったく衰えていません」