ラーメン官僚が太鼓判を押す、ラーメン王国・福島県の本当にウマい店。『自家製麺 まつお』
“ご飯と一緒に食べる”がコンセプトの至極の一杯とは?
これまで、「白河ラーメン」の『手打中華そば もり』(白河市)、「喜多方ラーメン」の『とりそば にこみ 和(わ)』を紹介してきたが、今回は福島市からオススメの一軒をご紹介しよう。それが2023年8月、北矢野目にオープンした『自家製麺まつお』だ。 ロケーションは、福島交通飯坂線・桜水駅から約1.7km。歩けない距離ではないが、状況によっては、JR福島駅東口から路線バス(福島交通)に乗って「イオン福島」までアクセスし、そこから徒歩で向かう方法もある。実際、私はバスを活用する方法で訪問した。 さて、この『自家製麺まつお』の店主・本間翔さんは、福島市を代表する実力店のひとつ『自家製麺えなみ』で13年間修業を重ね、店長も務めた上で、満を持して一国一城の主となったスゴ腕。 現在、同店が提供する麺メニューは「塩ラーメン」、「中濃ラーメン」、「骨粉つけ麺」、「淡麗つけ麺」など。メニューの画像を見ていただくとわかるとおり、すべての麺メニューについて、「ごはんもの」と合わせていただくことが推奨されているので、胃袋に余裕があればぜひ注文しておきたい。
いずれのメニューも、市内屈指の完成度の高さを誇るが、私のイチオシは、店主が精魂込めてつくり上げた自家製太麺の魅力がダイレクトに堪能できる「骨粉つけ麺」。
粘度が高く甘み豊かな動物&魚介濃厚スープを、存在感のある自家製ストレート麺がしっかりと巻き取り、着実に口元へと運び込んでくれる会心作。スープの口馴染みや、スープ嚥下後のうま味がもたらす余韻が極めて甘美である点も、特筆に値する。 店主の修業元である『自家製麺えなみ』は、福島市における濃厚動物&魚介つけ麺のパイオニアとして、その名を東北全県へと鳴り響かせる名店中の名店だ。「骨粉つけ麺」は、そんな『えなみ』で長年にわたる研鑽の上で店主が習得した“匠の技”を惜しげもなく採り入れた優良杯。美味しくないわけがないのである。