今回の内閣は「政策断行内閣」岸田首相会見8月10日(全文1)
国民から信頼される行政運営を行う
その上で2点の指示をいたしました。第1に、憲法上の信教の自由は尊重しなければなりませんが、宗教団体も社会の一員として関係法令を順守しなければならないのは当然のことであり、仮に法令から逸脱する行為があれば厳正に対処すること。第2に、法務大臣はじめ関係大臣においては、悪質商法などの不法行為の相談、被害者の救済に連携して万全を尽くすこと。これらを岸田政権として徹底し、国民の皆さんから信頼される行政運営を行ってまいります。 昨年、総理大臣に就任して以来、大切にしてきた、国民の声を丁寧に聞き、信頼と共感を得る政治を実現するという基本からぶれることはありません。二度の国政選挙で国民の皆さんからいただいた信任を政策を進める力に変え、政府・与党が力を合わせて全身全霊で政策を断行し、この難局を突破してまいります。国民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。 司会:それではこれから皆さまよりご質問をいただきます。指名を受けられました方はお近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、社名とお名前を明らかにしていただいた上で1人1問ご質問をお願いいたします。まず、幹事社からご質問をいただきます。それでは、共同通信の手柴さん。
5つの重点課題のうち、最優先にするのは?
共同通信:幹事社の共同通信です。よろしくお願いします。 岸田:はい。よろしくお願いします。 共同通信:今回の、内閣改造党役員人事についてお伺いします。党では副総裁、幹事長が留任し、内閣では官房長官、財務大臣、外務大臣、政権の骨格は維持したものの、14閣僚が交代する大規模な人事となりました。新型コロナウイルス対応や物価高といった内政問題、北朝鮮やロシア、中国を巡る外交安全保障問題への対応が迫られています。憲法改正や人への投資など、新しい資本主義も道半ばだと思います。こうした課題がある中で、今回の人事で重視した点はなんでしょうか。また、総理として今回の内閣にネーミングを付けるとするならば、どういったものになるのかというのと同時に、先ほど、重点課題として5つを挙げられましたが、この内閣では何を最優先に政策を進めていくお考えでしょうか。よろしくお願いします。 岸田:まず、今ご質問いただいたように、わが国は国の内外で数十年に一度ともいえるさまざまな課題に直面をしています。そうした中で、今回の内閣改造では、まず基本的な部分での政策の継続性を担保すること、そして、スピード感を持って新たな体制に移行すること。そして、経験と実力を兼ね備えた閣僚を新たに起用することにより、有事に対応する政策断行内閣として山積する課題を乗り越えていくための体制をつくることに腐心をいたしました。よって、ご質問のネーミングは何かということについては、政策断行内閣としたいと思っております。 そして、今後、8月末の概算要求を皮切りに、年末の予算編成、税制改正、そして来年の通常国会に向けての法案提出等、これまで約束してきた政策を本格的に、これ、実行に移す段階に入ります。そして、その中で何を最優先にするかというご質問でありますが、特に新型コロナを乗り越え、経済を再生し、そして、持続可能な経済、社会をつくり上げていく。この点と、それから、国際情勢が緊迫する中で、わが国の平和と安全を守り抜くため、ポスト冷戦期の次の時代の新しい国際秩序をつくり上げていく、この2点に特に力を注いでいきたいと思います。あらゆる政策、総動員することで、この2点を中心に、しっかりと政策を成し遂げていきたいと考えております。以上です。 司会:続きまして幹事社の東京新聞、金杉さん。 東京新聞・中日新聞:東京新聞・中日新聞の金杉です。よろしくお願いいたします。 岸田:お願いします。